渋谷の「エリックサウス マサラダイナー」でハイデラバーディーマトンビリヤニセット

神宮通公園向かいのビルに入る南インド料理店。

エレベーターの扉が開くと、すぐにお店という構造です。店内はインドというよりか、イギリスを匂わせるようなテイストかな。他の店舗よりはちょっと良さげな雰囲気で、都会らしいカッコよさと、かといって上段には構えないとっつき易さが両立して、渋谷らしいお店だと思います。

メニューには石窯で焼く塊ラム肉のグリルや、モダンインディアンのフルコース等、どう見てもおいしそうな数々がならんでおりますが、この日は生憎の孤独訪問・・・

本来ならば、ぐぬぬと奥歯のクミンを噛みしめつつ、単品カレーをすするのが関の山でありますが、こちらのお店が心憎いのは、カウンター1人客専用のセットが用意されているとこなのよ!! 

様々なシチュエーションに対応してくれる実に欲張りなお店です。近年は首都圏にも本格店が増え、インド料理が身近なものになってきましたが、こちらは原理を尊重しつつも、他の分野の良いところも柔軟に取り入れ、さらにその数歩先を行くお店を模索しているのだなと感じます。

ちなみにこの日はイナダさんもいらっしゃって、うわ~有名人がいる!ってトキメイたよ。さりげに聞き耳を立てていたところ、オーダーの際に彼に当たるかどうかで、その日のお料理の組み立てはぜんぜん異なるもんになるな。

お客さんの挙動をよく見て、提供のタイミングをはかっていたりという部分は、八重洲の方でも感心していたの。もちろん店舗の企画やメニュー、レシピの開発もすごいんだけど、お客さんに楽しんでもらうべくの提案とか厨房への指示の細やかさとか、一サービスマンとしても特級だなと感じました。

さて、おひとりさまビリヤニセットの前菜おまかせ三種盛りから始まります。本来なら、これをつまみに杯を傾けつつ、炊きあがりまでの20分を潰す形でしょうね。

この日はスンダルサラダ、チキンピックル、ポリヤル。おつまみはタパスという形で少量安価に提供されており、細かく追加も可能です。

ないようは、なんてことないように見えますが、ちょっとしたスパイスの効かせ方、素材の食感の残し方等、いちいちしっくりきて、旨いのです。

ラッサムはとろり酸っぱく、胡椒のピリリとした刺激。やはり旨いわ。

エスニック料理はとかくシェフ個人の技量に寄るところが大きい印象なんだけど、若いスタッフを中心に多店舗展開する中で、この高水準を維持できる点がエリックサウスの凄いとこだと思うのね。

レシピや調理の標準化、システムの確立という部分での非凡。サイゼとはいかないまでも、この先、多くのお店を作っていただき、その資産を共有してほしいのです。

ハイデラバード風のマトンビリヤニは、小麦の生地で鍋を密閉して炊くのを見たことがあるけどで、こちらではルクルーゼみたいな琺瑯鋳物鍋でもって、個々に調理してくれますよ。

立ち上るスパイスの香り! お米の炊きあがりも最高だし、お味のじんわり滲み出るマトンを抱いて、そのままインド洋に沈みたいくらいだよ。

お一人様サイズといっても、たっぷり3盛り分くらいあって、ボリュームも大満足。ライタとおいしいカレーソースも付きますが、元が旨いので、むしろ強いアクセントは何も加えずに食べ続けたくもありますね。

うわーーー、お皿に広げた写真撮り忘れた! あまりに旨くて、ひたすらスプーンを往復させてたよ。

食後のデザートとドリンクは別注です。

せっかくだから、以前、お祭で食べて悶絶したグラブジャムンをいただきたいと思います。メニューには ”情け容赦無く甘いハニーバターと、それより多少マシなヨーグルト味をご用意しました” と書かれていたので、無論、前者を頼みますとも!

牛乳を煮詰めて作ったペーストと小麦と大量の砂糖で作った生地で作ったドーナツを蜜という名の地獄に沈めたような、もはやシヴァの暴力でしかないような甘さのお菓子です。

マドラスコーヒーはインド式泡立ちミルクコーヒー。本来は甘いらしいですが、この場合は砂糖が別添えになっていて助かりました。薄いスレンレスカップは熱かったけど、それっぽい風情よね。

いやぁ、美味しかったし、すごく好感が持てる良きお店でありました。ぜひまた寄りたいな!

コメント

  1. しま より:

    横浜の誇るカリスマブロガーが日本の若き才能に出会う緊張感を堪能致しました

  2. 管理人 より:

    >しまさん
    むしろ”カリスマブロガー”という箇所を読んで苦笑する読者を思う際の緊張感ですよ。