会津若松の「鰊屋敷 太田」で鰊御膳

会津若松駅とお城の中間くらいかな?
住宅地の中にある郷土料理のお店。

パッと見、田舎の農家風な佇まいなので、
郊外かと思ったら、けっこう街中にあるんだわ。

昔の豪農の家を移築した感じ?
天井も高く、すごく立派な造りのお店なのだよ。

ただ、冷房はないのかな。
脇に扇風機をしっかり持ってきてくれ、
冷茶も大きなピッチャーを配備してくれる。
まさに夏休みにいく田舎のおじいちゃん家状態さ!

この日は地元の会合客以外、お客は私一人。
広い座敷をほぼ貸切で贅沢なお食事だったよ。

観光できたオヤヂのピン客ということで、
新聞ではなく卓には山ほどの会津の歴史書が配される・・・

ちびっこたちの公民で使われそうな郷土史の本で
薩長への恨みつらみ、歴代の人物自慢的などを勉強しながらお料理を待つぜ。

とりあえず、鰊屋敷に入ったからには鰊を食べなきゃ始まらないので、
一通り楽しめるセットを注文したよの!

今になって激しく後悔する・・・
なんで一品づつ写真を撮っておかなかったのかと・・・
暗いし、ピントあってないし・・・ごめんよ!

左上から天ぷら三種。
会津らしく、タネは干しイカ、ニシン、まんじゅう。
ニシンはソフト干しタイプかも知れないわ。

茶饅頭を揚げたまんじゅう天、ついにいただきましたよ!
お醤油をかけていただくのですが、この甘ジョっパさアリ!
おかずとしても意外に違和感なくいただけると思います。

真ん中はお祭り料理に欠かせない棒たら煮。
乾物から戻すだけでも一週間はかかるという手間のかかる素材よ。

中骨まで食べられるよう柔らかく、甘辛に煮付けられていて、
身のホロホロした食感がいい感じです。

右上はここらの代表的な郷土料理である鰊の山椒漬け。
身欠きにしんを戻したものを醤油や酒、砂糖、若干の酢、
そして山椒の葉っぱと共に漬け込んだもの。

これが実に旨い!
ニシンの旨みとコクが凝縮された感じで、後味もさっぱり。
酒のつまみとしては最高だよね!

左下はニシン丼。
ご飯の上にはニシンと味噌を合わせた甘辛なニシン味噌と、
ニシンの山椒漬けを炙ったものが乗っているの。

そう、山椒漬けは炙ってもイケルのだ!
パリッと香ばしくて、もはや別の存在感がある!

汁物は通常こづゆなのですが、
この日は鯨汁も作ったということでそちらを選びました。

会津でも鯨を食べるんだと思っていたら・・・

鯨は身でなく、皮目の脂身、関西で言う所のコロですよ!
アレを塩漬けにしたものが、日本海側ではそこそこ流通しているんだとか。
これもやはり海産保存食を使ったお料理だったのね!

クニクニとした脂身は噛みしめるとじゅっと旨みが出てくる。
仕上がりは豚汁みたいなイメージ、味噌や根菜で臭みをけしているんだろうね。

こってりとしていて美味しかったなぁ!

漬物も地味に旨いし、すべておいしい!

夢中でもしゃもしゃ食べていたら、
お兄さんが、「せっかくだからこづゆもどうぞ」ということで、
サービスしてくれたのよ!や、優しい!

こづゆも会津の有名な郷土料理で、
豆麩、きくらげ、里芋、人参、しらたき、大根、ぎんなん等が入り
干し貝柱や星しいたけのダシがリッチで滋味深く、とっても美味しい!

身欠きニシン、棒タラ、干し貝柱、干しイカ、塩鯨。

会津は海産物が取れない分、
こうした乾物料理の文化が発達しているんだね。

どれも手間がかかるものだけど、
その手間にふさわしくお味は良いの。

海辺でとれたてのもん食うより、
私はこういうものの方が好きだったりするよ。

頃合いを見計らって、締めの手打ちそば。

もちろん、これも鰊蕎麦よ!

デフォは温かいものだろうけど、
こうして冷たいそばにも対応してくれる。

鰊は温かいので別盛りね。
同じ甘辛だけど山椒漬けや棒たら煮とは
また違った甘露煮の塩梅に仕上げられていてこれも旨いわ。

すっかり満腹になって、会計しようと思っていたら、
お母さんが身欠きにしんを戻したものを持ってきてくれた。

会津ではこいつに味噌をつけて食べるんだそうだ!

・・・イケル!

そしてベスト伴侶なのがきゅうりさん!
鰊の油っけや魚臭さを綺麗に消してくれるの!

これを交互にかじりつつ・・・やはり日本酒が不可欠だわ!!

各品の味付けも、甘辛が多く、どちらかというと濃い目のバランスなので、
定食のご飯だけでは到底受け切れない!

地酒傾けながら、ゆっくり楽しむのが最適と思います。
どれも確実に酒に合うものばかりだからさ。

帰りにいろいろお土産を送ってもらい、家でもしっかり楽しみました。
このお店は良かったです。

カスタムフィールド
オススメ: ★★★★
レクタン大
レクタン大

コメント

  1. よだれいぬ より:

    鰊御膳凄いですね~

    ○○御膳って、大抵飽きるじゃないですか。
    でも、どれもこれも丁寧な感じだし、
    味にメリハリがあって、飽きがこないようですね。

    会津に喜多方に、食文化のレベルが高いな。

  2. 管理人 より:

    >よだれいぬさん
    濃いめの甘辛が多いという点では、
    ちょっと飽きますが、それぞれ面白くいただきました!

  3. たけポン より:

    そうですか~。

    茶饅頭を揚げたまんじゅう天を体験したのですね?

    僕は会津生まれだけど関東方面の友人や知り合いにまんじゅう天を

    ご飯のおかずで食べると言っても信じてもらえなかったのですよ!

  4. 管理人 より:

    >たけポンさん
    かぼちゃ煮や豆煮とか、
    甘いおかずもありますから、おかしくはないのでしょうが、
    饅頭となると、なかなかすんなり受け入れられませんね。
    元々は硬くなった饅頭のリサイクルとかだったのでしょうか?