金沢・清川町の「杉の井 穂濤」で瀬音

犀川の畔にある日本料理店。

料亭「杉の井」のお隣に建つ離れです。

戦災を含め大きな災害に見舞われていない金沢の街には、歴史ある風景が多く残っておりました。散策していると、どーんと立派なお料理屋さんがいくつも見つかるのは、さすが百万石の名残りだよな。

金沢市でも「金沢もてなしの伝統文化資産認定店舗」として、そうした料亭や旅館を支援しているようです。こちらの本店もその一つ。創業は昭和に入ってからなので比較的新しいのですが、ミシュランの星にも輝く実績があるようです。

せっかくなので、ガッツリ楽しみたいところではありますが、小汚いリュック旅装で懐石を気取ってもアレなので、新しくできた離れで、軽くお昼をいただくことにしました。

遠目から見るとチャチで、駐車場のトイレかなと思わせる建物ですが、中はモダンでカッコイイの。無垢材を使った明るく開放感のある作りで、水庭を囲んだ環境は、どこぞの近代美術館のようです。 

この日は何もない平日だったこともあり、お昼はほぼ貸し切りで贅沢しました。お姉さんの接客も感じ良かったです。

瀬音というくずし懐石コースです。

治部煮が出てくるような構成ではありませんが、加賀野菜や地場の食材も盛り込まれており、観光客としても楽しめますね。

八寸も一捻りあって、面白い内容でした。ウニを乗せた胡桃豆腐、クエとマグロとボタンエビのお造り。お味も申し分ないです。

里芋とホタテの炊合せ。

カマスの焼き浸し。

ご飯はきのこご飯でした。

デザートは本葛を使った名物のくずきりです。幅広で厚みがあってピロリとした食感。

「杉の井」は市役所の裏手に「つぼみ」という甘味処も出店して、くずきりはそちらでも看板になっている品らしいのです。はしごすることを考えたら、やっぱお得な内容だなと思います。

金沢に来てから、イマイチなもんしか食ってなかったので、やっと落ち着いた気がしますよ。量も程よくて、きちんとおいしかったです。味加減のズレみたいなものがあるんじゃないかと考えていたのですが、日本料理に関しては京風で、間違いのない感じでありました。

料亭といっても、京都ほど上段に構えず、お昼は比較的手頃にお食事できるお店もあるので、もっとガチガチに予約しておけばよかったなと後悔しています。

オススメです。