にし茶屋街の「甘納豆 かわむら」で金時甘納豆

にし茶屋街にある甘納豆屋さん。

金沢の老舗もそれぞれにアップデートを模索している頃と存じますが、そのお手本となるようなお店です。

長い伝統も良いことばかりでなく、積年のしがらみに足を取られ、時流に即した対応ができないケースもままありますよね。そう考えると、よくぞここまで思い切ったなと感心したのです。

しかし、よくよく調べてみたら21世紀に入ってからの創業なんじゃん! いかにも老舗っぽく売ってるだけだったというね。でも、それはそれでブランド形成力の凄さとして評価しなっくちゃな。ガイドブックや雑誌の特集等でもすっかり定番扱いだもんね。

甘納豆という、一旦廃れて、今はむしろ新鮮なジャンル。お土産にしやすい手頃値で、デザイン性の高い小袋。あれこれ迷ってしまうようなそのバリエーション。地場素材も積極的に取り入れ、ときに洋風なコラボレーションまでそつなくこなしてしまうセンス。百番街にも出店しておらず、本店に来なければ買えませんという限定っぷりもよく分かってらっしゃるのよ。

お店もシックでモダンでカッコよくて、多くのお客さんで賑わっておりましたね。

甘納豆も特徴的です。

一般的には、蜜漬けされた豆を乾かした後、更にグラニュー糖をふりかけて水分を切るようなイメージですが、こちらの甘納豆はほぼ煮豆に近いようなふっくらしっとり柔らかな仕上がりなのです。

これが金沢の伝統スタイルですということなら、かなり珍しいアプローチなので、面白いなと感じたのです。でも、そうではなく、現代の技術に基づいた、今風のお好み商品ということなら、全て合点がいきます。

お味も悪くないのですよ。私も豆好きな現代人なので、全然受け入れられます。特に大きなサイズのお豆を選ぶとそれっぽさが味わえて、いいんじゃないかな?

羊羹は筒型のパッケージになっており、押し出しながらいただくみたい。1本で地中海レモンと金沢紅茶の2色のお味が楽しめる楽しい趣向なのよ。あとはラム酒風味になっている黒豆のコンポート瓶です。

横浜の新しいお土産なんか、表にハンパなデザインを付けただけのペッラペラなもんばかりなので、こういう実もあるお菓子屋さんが立ちあがるのは羨ましいです。