イセザキモールの5丁目にある洋食店。

地元で昭和29年から続くという古いお店であります。
そんなふうに書くと、老コックが愚直に昔の味を守っているようなイメージも浮かびますよね。
こちらも変わらないといえば変わらないお店です。ただ、同時に時流に柔軟な部分もチラリ見えるのが、夜の街のお店らしいところで、それ故に今日まで続いているのかなとも思います。
お店は移転していますし、かつてのような眠らないお店ではありません。 厨房もすっかりアジアで、有線からはBADなミュージックがズムズムしていますよ。
ここで連綿と受け継がれるお店の根幹は何なのかと考えると、それは女将と常連達との関係性みたいなものなのかな。お店もお客もだいぶ元気は無くなっていますが、そのやり取りの中に下町らしい風景の残るお店であることは間違いありません。
今回は店頭に秋限定というこのメニューが見えたので、久しぶりに寄ってみましたよ。

オムライスはこちらのお店の定番メニューの一つです。
ケチャップの代わりにデミソースをかけてみました、秋だからきのこを入れましたという、実に単純なアレンジなのであります。しかし、ここではアレンジをすること自体が新鮮に見えちゃうの!
メニュー写真とはだいぶ違いますし、うっすい卵の下に、まさかの白飯が見えた際には殺意も浮かびましたが、これはバターライス的な味付きだったのでギリセーフかな。ただ、玉ねぎすらない具なしライスで、リソースはすべてきのこにぶち込んだ感です。
社食のようなしじみ汁付き。
うまくもなくまずくもなく。 良くも悪くも地元らしいお店で、それ故にあんまり足が向かないのね。
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