関帝廟通りにある上海料理のお店。
ここも昔からのお店だよね。
楕円形のエントランスが特徴の外観。
生き馬の目をぬくような昨今の中華街環境の中でも、
強烈な商売っけは感じられず、いかにも老舗らしいスタンス。
中も垢抜けないけど、しっとりと落ち着く造りで、
回転円卓がついてるようなトラディショナルスタイルよ。
この日は週末だったんだけど、天気が悪かったことあり、
お客さんもそれほど多くなかったかな。
ヲバちゃんたちの接客もキツイ感じじゃなさそうじゃん。
お値段は決して安くない中華街の相場。
メニューは幅広いんだけど、半分くらいが上海料理マーク付だったわ。
とりあえず、オススメっぽい料理を頼んでみたよ。
シューマイはやや小ぶりなタイプ。
肉肉タイプとつなぎタイプのちょうど中間くらいかな?
お味はやや甘みのあるもので、まずまず。
穴子とにんにくの芽のトウチ炒め。
上海というと、醤油っぽい黒料理をイメージしてたんだけど、
トウチをアクセントにしつつも、塩味で、後味もそれほど重くない感じ。
看板料理のロンジン茶と芝蝦の香り炒め。
エビがプリッと仕上がっているね。
味付けはやはり塩ベースで、比較的あっさり。
お茶の存在感は思っていたほど強くない感じよ。
エビの臭み消しみたいな役割で、後味にほんのり香る程度だわ。
排骨麺、排骨も名物なんだそうだ。
カレー風味で特別変わったところもないんだけど、
肉も柔らかく、味付けや香りも程よく、確かにおいしく揚がったパイコーだわ。
麺は昔ながらの白細麺。
スープはよくあるあっさりタイプに、
マジックパウダーと揚げ物のコクが溶け出したような感じ。
夏のメニュー特製冷麺もどうやらオシっぽいね。
値段もそこそこなんだけど、チャーシューや蒸し鶏がたっぷりで豪華な具じゃん。
黒酢っぽいタレの香りも気が効いていて、
これはなかなかおいしい冷やし中華だわ。
上海風焼きそばも塩味色。
お味は比較的、ゲテめ、濃いめにつけてあるね。
2種類の麺がオモシロイと思ったら極細切りのタケノコだった。
つーか、どういうわけか麺の量が少なすぎて、
飯ものという気がしなかったな。
お料理はまずまずおいしかったんだけど、
とにかくせわしなくて、一番初めにパイコー麺!が出てきたと思ったら、
ものの10分もしないうちにすべての料理がガンガンテーブルに並べられた。
こっちもなるべく温かいうちに食べようとして、
とりわけやら何かで戦場のような早食い状態。
お茶なんかは頻繁に継ぎ足しに来てくれるんだけど、
そんなことより、ヒマな日なんだから、進行見ながら作って欲しかったよ。
そこらへんがまだまだオールド中華街意識のこびりついたとこで、
せっかくのお料理ももったいないなぁと思うとこ。
コメント一覧
ウチも夫婦で行って、喫茶店みたいな二名卓(丼二つにシュウマイくらいで一杯な感じ)にガンガン料理をのっけられて参ったことがあります。
確かに味は悪くないけど、ソコソコいい値段の割りにオペレーションが雑な感じ。
出し順が滅茶苦茶なのも同じでした。
ううむ。
以来、なんか行く気が失せているお店なんですよねえ。
グループでしっかり予約して、事前に色々頼んだら違うのかなあ。
>アリーマさん
そこらも含めて、オールド中華街なお店なんでしょう。
自分が心地よいお店に行けばいいので、無理する必要はないと思いますが、
色々ひっくるめて、近い将来に無くなってしまう文化かもしれませんね。
思うに、超大型店○○珍楼などでないと、コースという時間軸のある欧州的なサーブの仕方をしていない気がします。
彼の地でも、全部一度に円卓に並ぶとも聞くので、ズラッと並ぶのが正しい中華料理文化なのでしょう。
と言っても老華僑系のお店なので、もう少しなぁ、と思うので、私も皆さんに教えられて、その気配があるお店では時差注文方式です。
>ぶりさん
なるほど、中国スタイルなのか。
でも、一方で前菜からデザートに至るコースを出したりしてるし、
文化というよりも厨房の都合と早いとこ回転させたい気持ちが、
ビシバシと伝わってくるんだよなぁ。
じゃあ、あのオヤジにいつか出くわせたら言っておきます。
いい人ですよ、彼自体はね。
ナマステ!
週末のお祭りは行くのですかな?
>曙町育ちさん
ありゃ、お知り合いでしたか・・・
やはり、観光地ならではのスタイルもあるのでしょうが、
お料理のおいしさだけでは厳しい時代でもありますよ。