ローズホテルのお向かいにある台湾料理店です。
生き馬の目を抜く中華街の中では、目立たない存在だった「桃源邨」 お粥や豆腐漿、油条を巻き込んだもち米おにぎりに上海蟹料理などで知られる、わりと古いお店でしたね。
先ごろ60余年の歴史を閉じたと聞きましたが、屋号はそのままに今は台湾料理店として営業しているようです。
「徳記」もそうだったけど、このパティーンて、どうなんだろね? 高い知名度を受け継げるとはいえ、中身が丸変わりしちゃったら、従来のお客さんからはむしろ反感を持たれると思うのだけどな。チャイナ商習慣的にはアリなのかな?
薄ら寒い日に、店頭を通りがかったところ、麺線押しのノボリが出ていたので、ちょっくら覗いてみることにしました。
やはりメニューは一新されてますね。が、決して悪い印象ではありませんよ。台湾料理店としてみると、お店側のこだわりの一端や、頼んでみたいなと思うような面白げなものもチラホラ見えます。
厨房には壮年のコックさん。給仕のお姉さんも感じの良い対応でしたが、コロナの影響をモロに受けているようでちょい心配な様子であります。
セットの半魯肉飯はそれっぽいな。
ただ、やや醤油の立ったしょっぱい味付けです。
麺線は一般的なラーメンどんぶりよか一回り小さな器でやってきます。
麺線というと、そうめん的な白麺の印象があったのですが、もう一系統、紅麺線という茶色くて、短くて、角が立って、ちょっとバッサリするような食感の麺を使うものもあるらしく、これは後者のタイプですね。
スープにはほんのり鰹節の香り。柔らかく煮込まれた大腸とアサリも入って、まずまずのお味。お姉さんが持ってきてくれる辛いのや黒酢を入れても、またおいしいです。
デザートはブリンとした愛玉子。
これはこれで頑張ってほしいお店だなと思いました。
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