馬車道の裏手にある「勝烈庵」の総本店。
週末のお昼に、たまたま近所を通りがかって「もうめんどくせぇから勝烈庵でいいやな」という流れになったのですが、この日の店頭にはやけに長い行列が出来ててさ!
いやいや、いくら秋の行楽日和とはいえ、そこまでプレミアムなお店だったけかと「磯むら」の方を覗いてみたら、そっちもやはり行列で。結局どこも混んでいるだけだったという経緯です。
そうこう見て回っているうちに、念のため書いておいたリストの順番が来ていたので、当初の揚げ物気分は満たされることになりました。
久々の1階カウンター席です。目前で職人さんが揚げる姿とラードな匂いを堪能?できますな。
メニュー見て、ビックリしたわ!
あっという間に値段が高騰したんだな!
ほんの気持ち分だけは踏みとどまったようですが、もはや「勝烈庵」はお出かけついでに、ちょっと食べるお店ではなく、気合を入れてとんかつと向き合うような本格カテゴリーに足を踏み入れたわ。
もちろん、多少の観光要素はありますし、馬車道店に関しては十分にハッタリが効く民芸環境です。
ただ、とんかつ自体はどうなのか。今どきの実力店についていける内容なのかは、やや不安よ。
近年はやまゆりポーク等のブランド豚も導入している「勝烈庵」
しかし、私はそういう路線に信を置かず、むしろ、チキンカツでいんじゃねーかという異端思想を抱いておるのです。
家族にも「えー」って言われますし、賛同者は少ないのですが「勝烈庵」の若鶏フライはオススメ。
香ばしく、柔らかく、端っこに骨が付いてるのもキッチュで良いのよね。
なんなら、こちらのお店の主役は、かつそのものよりも、生ソースや定食部分だと思っているのです。その点、豚の風味すら余計で、この鶏ならばソースを邪魔することなく、存分に魅力を味わえるお供になるわけよ。
以前は価格も豚よかお手頃だったんだけどね。これも勝烈定食と同じに改定されて、今後は純粋なファンの決意が試されるようになりました。ボリュームがやや軽めなのが唯一の欠点か。
看板となる勝烈は、切り開いたヒレ肉に串を打って平たく揚げる式。
こっちはロース。
季節なので、カキフライも追加したのですが、洋風かき揚げかなって思えるくらいカッチカチになっており、これもいい値段取るのはおこがましいよな。
この日は全般的に揚げすぎの印象です。
さらにご飯がモッソリしており、バタバタ忙しなくもあり、なんだかなぁという感想。
一つの転換期を迎えているのかもしれませんね。
実際、外にはお客さんは行列していますし、一朝一夕では揺るがないブランドではありますが、なんとなく心配ではあります。
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