一応、国道16号線沿い。
中心部の混雑からもやや外れた立地だし、旧市電ルートのため、道幅に余裕があるので、ちょいと路駐して麺を啜る習慣が、ほそぼそと残っているエリアです。
つっても、パッとはしない「さつまっ子」とか「東京庵」とかなんだけどね。
こちらもコロコロと看板を変えながら、塩をやったり、味噌をやったり、定食出したりと、捗々しくない営業が何年も続いていた店舗なのだけど、二郎インスパイアでもって、やっと花が開いた模様。
休日等は行列している時もあるし、その後、いくつか支店も出すようになったみたいですよ。
小さなお店はだいぶくたびれており、効いてんだか、効いてないんだか分からんようなエアコン下で、野郎どもが汗かきながら豚をかじる様は、いかにも南区下町らしい風景です。
二郎系を食べるのに、決意と覚悟が必要な年齢ですよ。
マシ以前の懸念として、果たして、今の自分は規定量を食いきれるのかという恐怖と戦いながら、内心ドキドキでカウンターに腰掛けている私です。
そのプレッシャーでもって、食べる前からなんだか胃が痛いもんな!!
ちなみに当店は、うちは特に量が多いから、おいしく食べられるくらいで諦めていいんやで的な、優しい文言が貼られていたりもするお店です。でも、わざわざ来て、残すなんてさ……
そうこうしているうちに、ニンニク少しの仕様でやってきたのが、これ。
なんとも豪快なお姿よね。
第一にヘタレにくい、ゴワゴワな太麺が特徴的なんだな。もやしとキャベツのシャキシャキ野菜とともに終盤まで食感を楽しむことが出来ますよ。
まろみのあるスープは、思ったほどは重たく感じませんね。カエシにしょうゆ香ばしさがあって、アブラのいい風味と共に、ジャンキーな魅力を放っております。このアブラならマシにしても良かったな。
なるほど、単に珍しさや量でお客を集めているのではなく、ラーメン自体にも十分な魅力を備えていることが分かりました。
しかし、ボカンと乗っかる、こぶし大の豚がさ… 正直、300gの麺よりも、この肉の方が難関なのです。柔らかく煮えているし、お味もマズくはないんだけど、とにかくデケェんだよ!
オジサン涙目になって、かじってんだから!!
そんなこんなで、フーフー言いながらも、なんとか完食して、己の威厳を保つことが出来た次第です。
なお、男としての私の器は、ミニサイズ相応!!
コメント一覧
昔大好きだったガテン系飯に対して、体の調子を考える必要があるようになっちゃうと
己の老化を実感しますよね。
私は二郎系、カレーのバーグは、前日から体調を整えないと戦えなくなってしまいました。
>匿名さん
わかる。
私もかつてのように大盛りカレーが食えなくなったのが、衰えの感じはじめだもん。
哀しいよねぇ。