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いま飲食店のテイクアウトやデリバリーを応援すべきなのか?

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コロナ禍で困窮する飲食店が、テイクアウトやデリバリーでの販売を模索しています。

お店側は、少しでも売上を確保したいという必死な思いもありますし、お客さんもその苦境をなんとか支えてあげたくて、広く利用を呼びかける形で情報発信も加速中。

でも、この動きを推進して、本当に良いのかなという疑問も湧いてきました。

コロナ対策において、我々に求められているのは、可能な限り引き籠もること。

移動を最小限にして、他者と接触しないことです。

密集する店内での飲食はリスクが高いから、持ち帰れば良いじゃないという発想は分かります。

しかし、贔屓のお店のテイクアウトを利用するため、色んな場所からお客さん達が移動してくることは、決して好ましい状況ではありませんね。

お店で感染する心配だけでなく、お店で感染させる心配も忘れてはいけません。この場合、応援が致命的な仇になります。

不特定多数に応対する店舗スタッフとの接触は避けられませんし、食事中のお客さんがいる店内で、テイクアウトのできあがりを待つような状況があれば、対策の意味も薄まります。

また、従来、テイクアウト対応をしていなかったお店が、付け焼き刃の体制を組む中で、商品の価格や内容、お味の維持という部分で、必ずしも満足いくものを提供できていない状況も見かけます。

余裕が無い中で、持ち帰り品に対する、ウィルス対策、衛生管理を徹底できるお店ばかりではないでしょう。

デリバリーは、在宅のまま利用できるので、移動の抑制に好都合な部分もあります。

ここでの最大の問題は配達者です。様々なお店、様々なお宅を行き来する中で、ウィルスだって宅配しかねない危険性をはらんでいます。

利用者が増えている某ウーバー等は、企業がそれなりの対策を施しながら配達を行うものではなく、そこらのにーちゃんが代行する仕組み。今のところ、マスクすら支給されないようなので、健康管理や感染対策は個人のモラル次第といった危うい状況です。

とにかく間断なく、はしごして、配達を続けることが彼らの収入に繋がります。街中に拠点があるわけでもありませんから、配達の都度、消毒したり手を洗うことも難しいでしょう。

テイクアウトならば、不可欠な移動の動線と離れない範囲のお店で。予め電話予約等して、店頭ですばやく受け渡り、接触を最小限にするやり方。

デリバリーならば、大手など配達員を自前で管理できるお店を選びたいです。ちゃんと対策をとっていることを確認してから、利用するのが良いでしょう。

現状、テイクアウトやデリバリーの体制や環境は様々です。とりあえず、地域の対応店を網羅的にリストアップして、みんなでガンガン利用していきましょうよというネットのお祭りには、賛同しづらいのです。

それに、どちらも基本的に1食分の置き換えにしかなりませんから、我々があえてリスクを犯す対価としては、効率のいいものではありません。せいぜい気晴らし程度の利用が賢明だし、コストを考えると、この先、新たに個人店を広くケアできるほどに市場が拡大していくことは無いだろうと考えています。

お店側も工夫が必要です。普段の料理をそのまま詰めばいいのではなく、家で何日分か食べられる料理や、持ち運んで劣化しない商品など、テイクアウトやデリバリーに最適化した商品開発が必要です。どこぞのイタリアンが、ピザではなくお好み焼きを販売してるニュースがありましたが、ニーズを判断して、発想や枠組みの大転換することが必要かもしれません。

競合となる大手の商品やサービスは、これまでノウハウを積み上げて、あるべく姿になっています。単なる味勝負ではないのです。

下手なあがきはむしろ傷口を広げることもあります。

繰り返しになりますが、できるだけ早く事態を沈静化させるのが何よりも重要なことです。今は動かず我慢の時だと考えます。

コメント一覧

  1. すー より:

    テイクアウトをいままでやっていなかったお店のテイクアウト、、本当に衛生面が気になります。中には容器(皿)持参の方100 円引きなどありまして、このご時世になんかいろいろどうなんだろう?って思っていました。
    弁当箱の詰め方にせよ、すぐに食べられないからこそ固くなってしまって味が落ちてしまったり、、既存の料理を容器に入れて売れば良いってわけじゃないんですけど、、悲しいことに付け焼き刃感がハンパないとこもありますよね。
    それでもお店のことを考えるとしょうがないのかなぁっとも思っていて、応援したいのに応援できないことにモヤモヤしてました。
    みらいの食券などもありますが、コロナの先が見えない今、個人的にはこれも双方危険なのでは?と思っています。。
    何が良いのか悪いのか個々の価値観かもしれないですが、はやくコロナの終息を願うばかりです。

    • 管理人 より:

      >すーさん
      同情需要を期待する営業は、お客もお店も早々に息切れするでしょう。
      食券の先買いシステムは、高い仲介手数料を払って借金するだけですから、政府の融資の方がまだマシです。
      なかなか厳しい状況です。

  2. 匿名 より:

    補償の内容も不透明でその額も十分なのか分からない。
    外食産業が生き残るには、テイクアウトしか道が残っていないような気がします。

    • 管理人 より:

      >匿名さん
      今も営業中で、ある程度のお客さんが来ているお店が、
      若干の不足分を補うべくテイクアウト対応するのが現実的なのかな。
      その他の需要が激減しているお店は、潔く休むのが良い局面だと思うのです。

      テイクアウトやデリバリー主体ということは、ほっともっとやピザーラになるってことです。通常の飲食店とは、根本的に畑が違うと思います。

      近年、コンビニなどの普及により、町場のお弁当屋さんはほとんど生き残っていません。
      実店舗を持たない宅配対応店はちらほら出てきましたが、人件費や繁華街に店舗を構えるコストなどが省ける分、ビジネスの設計が異なるのかなって気がします。

  3. 匿名 より:

    休めるなら休んでいると思います。休めないから、テイクアウト営業するしかないのでは?
    終わりの見えないこの状況の中、いつまで休めばいいのかもわからない。でも固定費はかかる…。休業補償があればいいのでしょうけど。

    • 管理人 より:

      >匿名さん
      どこもご苦労されているとは思います。
      急場をしのぐうちに、事態が収まってくれれば良いのですけど。

      ただ、そうした営業が対策の穴となり、事態を長期化せさせてしまう場合、
      結果として、目の前の僅かな収入以上のものを失うわけで、経営者としては愚かな選択だと思います。

      政府の施策は一歩遅く、強力とは言い難い現状で、
      自分たちが対策の当事者として何をすべきかという視点が必要だと思います。

  4. 匿名 より:

    愚かな選択でしょうか。考えは色々あるでしょうが、私はそうは思えません。もちろん、感染をこれ以上拡大させない為に外出しないのは基本ですが、そのための生活補償がない状況で、ただ休めと言うのも無理があると思います。飲食店だけが休業すれば問題は解決するのでしょうか。

    • 管理人 より:

      >匿名さん
      苦しいのは飲食店だけではありませんよ。
      現在、休業したり、在宅勤務で営業活動を抑制している企業は広範囲に及びます。

      中でも我々に身近な飲食店の声が耳に入りやすく、
      また、短期の休業にも耐えられない脆弱なキャッシュフローで運営されているお店が多いってことでしょう。

      ただ、コロナ以外にも、本人の事故や病気や災害など、不測の事態がありますから。
      自転車操業で、相応の備えも無いというのは、本来、別の問題なんだと思います。

      生活困窮者を救うことはコロナ対策と無関係に必要なことです。なんとか手当をしてほしい。
      ただ、お金がもらえないから、休業しませんという考え方は、どうなのか?

      先日、要請するなら補償しろ、死にたくなければ金を出せというデモがありましたが、
      コロナ対策は政府のためにやっているのではありません。

      自分たちが感染しないようにするための対策なんだという当事者意識が足りないと思います。

      ウィルスは見えないから、まぁ大丈夫だろうと思うのでしょうけど。
      身の回りで被害が出てから、ヤバいと動き始めるんじゃ遅いですよ。

  5. 匿名 より:

    素朴な疑問なのですが、恰幅さんはどのくらい休業すればいいとお考えですか?

    • 管理人 より:

      >匿名さん
      今のところ、緊急事態宣言の1ヶ月程度というのが一つの目安なのでは?

      極端な話、皆で一斉に活動を止めれば、感染拡大は確実に抑え込めるわけでしょ。

      それが2週間で済むのか、それとも数ヶ月かかるのか。
      政府の呼びかけに強制力が無い中では、どれだけの人数が協力できるかにかかっていると思います。

  6. 匿名 より:

    ご回答ありがとうございます。
    早く以前の様な生活を取り戻したいと言う思いは私も同じです。テイクアウト営業している店舗も同じで、決して感染を軽く考えているわけではなく、苦しい状況で生きていく為に仕方なくと言うところがほとんどではないでしょうか。それを愚かだとは私にはどうしても言えません。休業や抑制している企業も、補償が無くても大丈夫と考えているところは無いのではと思います。生活にはお金が必要で、その為の補償を求めるのは当然の権利と考えています。個人的には、恰幅さんは今後お店を選ぶ基準として、今回休業しなかったお店は外すのかななどと思っています。長々とコメントを荒らしてしまい、申し訳ありませんでした。色々な考えがあること、勉強になりました。

    • 管理人 より:

      >匿名さん
      私は生活が苦しい人ならば、感染拡大させても仕方無しとは思えませんね。
      繰り返しになりますが、事態が続くほど、その人を含め皆がより苦しくなるからです。

      それに私は営業中だからという理由で、お店を責めるつもりはありません。

      可能な限り経済は維持すべきですし、我々のライフラインを確保するために出社している人もいます。誰もが自炊の能力を持っているわけでもありません。
      極力利用しないで乗り切りたいですが、7割の行動抑制としても、街に出た3割の人を支える機能はなくてはならず、外食もその一つかもしれません。

      判断基準は、集客に力を入れなくても営業が成り立っているかどうかだと思います。
      近場の人の目に入る範囲内で、未だ十分な需要があるのならばやればいいでしょう。

      すでに需要が無くなっているお店が、無理に開店して、
      困っているから、テイクアウトを買いに出て来てくださいってやる動きとそれに対する応援には乗れないよって言っているだけです。

      そういうとこは休むべきです。

  7. お局 より:

    駅→自宅の間で何軒かテイクアウトしてるお店があるのでそういう所は利用してますね。

    行きつけのお店でもテイクアウトやってたりしますけど、わざわざ電車乗って行ったりとかはしてないです。

    料理は嫌いじゃないですけど、三食作ってたらイヤにもなります。笑

    • 管理人 より:

      >お局さん
      うちは本来、食べ歩きのサイトなのですが、今日はこの店、明日はあの店ってな感じで買い回りながら、紹介する気にはなれないんだよなぁ。

      テイクアウトは、それぞれが自粛生活を送る中で、自然と目に入る範囲内のお店のものを適宜利用すればよく、越境するもんではないと考えます。

      本来は家にいない人の分も3食用意する手間たるや。食材の量もハンパないし、必然的に買い物も増えるし、なかなか大変よね。我が家も息抜きのデリバリーをいつ頼もうか、マックが届くその日を楽しみに暮らしています。

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