湯本にある温泉旅館。
御徒町「吉池」のグループ子会社なんだよね。
湯本橋を渡ってすぐの立地にある大きな旅館です。
研修施設やプール、ラウンジにステーキハウスまで併設して、一昔前の温泉リゾートといった風。ご覧のように設備にはくたびれが見える部分もありますが、勘所には手が入っており、あんまり気にはなりませんよ。
温泉は6本の自家源泉からのかけ流しで、謎の温室風浴場や洞窟風呂など、いかにも昭和の残り香を感じる部分も今となっては魅力の一つです。
実はこちら、三菱財閥の二代目である岩崎彌之助の別荘跡に建っており、余裕で入園料を取れるくらいの素晴らしい庭園があるんですね。
お庭を昼夜散策するだけでも気持ちよくて、これだけのために泊まっても十分元は取れると思います。
今日の箱根温泉を築いたルーツに思いを馳せつつ、お大尽気取りで鯉に餌をばらまくとサイコー。
お夕食は、基本的に食事処でいただく形。
こちらも気持ちの良い木目調にリニューアルされてました。
大きな窓からお庭の夜景を望みつつ、ゆっくりお食事ができるほのリュクスな環境です。
吉池=海の幸的なイメージがありますが、お料理自体は温泉会席の枠から外れません。
近年、やや宿泊代も上がっているのですけれど、それに伴い、お食事の内容も若干良くなった模様。
基本のコースは、吉池三献日本料理と銘打って、お好みの飲み物が3杯ついてくる趣向です。
この地酒飲み比べセットが1杯分カウントとなる下戸泣かせな仕様です。
この中ではやはり箱根山が好み。
お椀代わりのつくねと白玉が入った茶碗蒸し。
足柄牛の炊合せ。
仕上がりイマイチな鱒の焼きびたし。
小田原ワインと小田原クラフトチューハイは宝酒造製であんま期待できません。
生湯葉付きの細うどんとお稲荷。
ツユがきゅっと冷えてて、お腹いっぱいでも入りますね。
デザート類。
結局、酒は3杯飲めないから、紅茶になってガブガブです。
メインはもう1歩弱いけれど、コースの量もほどよく、お味も思いの外おいしくいただけました。
前来た時からもう何年も開いちゃったけど、その間にも諸々アップデートされてて良いと思いますよ。
ちょうど、初夏の花盛りとなるいいタイミングでした。
夏にはホタルも飛ぶらしいので、いずれまた足を運びたいな。
朝食はこんな感じ。
あさりのお味噌汁もおいしいし、概ね文句はないのですが、例によって、飯の友連合が総掛かりで白飯を食わせようとする構えなので、全部いただくと、どうしても塩分過多に感じます。
お豆腐とか、ワンクッションおけるような副菜が加わると、なおいいよな。
湯本に泊まるならオススメの宿よ。
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