追分交差点にある和菓子の名店。
久々にお店まで足を伸ばしてみましたよ。
看板商品の追分まんじゅうは、川崎一の、いや、神奈川で一番のお饅頭だと思っているの。
デカい! 安い! とにかく旨い!
そんな奇跡の逸品が、この辺境の小さなお店から生まれていること。もちろん、地元人気は硬いのだろうけど、薄利でしんどくないかとか、跡継ぎは大丈夫なのかとか、いろいろ心配になってくるのです。
やはり、店主の目の届く、この規模だから作れるってのもあるだろうし、いたずらに拡大を目指すのはリスク大というのも理解できます。
しかし、ここら狭い範囲の消費に留めるには、あまりに惜しい逸品。神奈川に追分まんじゅうありと全国に誇りたい気もするのですよ。
とりあえず、ラゾーナあたりに三顧の礼で迎えてくれないだろうか。
持ち帰りで、ちょっち潰れてしまった追分まんじゅうです。
店頭ではまだ温かいものに、積もるくらいのきなこを振って包んでくれるから、とても柔らかいのです。
これを一口かじると、ああ、おまんじゅうって蒸し物だったんだなぁと改めて感じるの。皮はフワッとして、クシュッとして、もっちり。
中には素朴な風合いのつぶあんがたっぷり、ズッシリです。あんこはしっかり甘いんだけど、際の手前で止まっているような塩梅が程良くて、気づけば、大きなおまんじゅうはペロリ消えているのです。
当初、経木へのくっつき防止の工夫でもあったという、きなこの風味がまた良くってさ。ほんとに素晴らしいおまんじゅうだと思います。
神奈川の菓子好きで、この品を知らないというのは凄くもったいないぞ! 横浜そごうにも週イチで入荷してるから、是非試してみてな!
店頭には下町風の和菓子もならんでいます。
お店の2番人気はお団子なんじゃないかな? 各種揃った、もっちりなお団子もおすすめです。
素朴な黒糖味の黒パンもいいよね。新商品というミルクまんじゅうは、しっとりした焼き皮に甘み強めのミルク餡。他にもコーヒー大福とか今風のものにもチャレンジしてますね。
やはり手頃値の本練羊羹は、今回、初めて買ってみました。なんと、炊く前に小豆の皮の除いておく、皮むき餡を使っているんだそうな。写真じゃ分かりづらいけど、ほんのりグレーがかったような色合いがそれっぽいのです。
小豆っぽさはあんまり強くないの。雑味の無い、すっとした甘さがどことなく上品です。他の下町菓子と異なる方向性で、ちょっと面白いなと思ったわ。
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