白山通りの裏道にある肝っ玉な揚げ物食堂。
実のところ、この日は噂の焼きそば専門店を目当てにやってきたのです。
しかし、これがまぁ、ここらじゃ珍しいほどほどの大行列でさ!生憎、その後の予定も入ってたし、なんぞ、手っ取り早く入れとかなきゃと脳内を検索した際にヒットしたのがこのお店なのですよ。
お店は昭和な喫茶食堂の風情です。
お客は植えた男子学生や文化系リーマン達がほとんどだよね。
揚げ手の婆さんはまだ現役で、下宿の女将さんのようにあったかく対応しています。
皆を送り出す際の「行ってらっしゃい」にほっこりしちゃうよな。
ちなみに前回に来たのはもう何年も昔のこと。
その時間の流れが、目前にガツンと供されましたよ!
マヂか・・・
こ、こんなにボリューミィだったっけか!
オジサン、一瞬、血の気が引いちゃったぞ!
なんか、やたら喜んで食った思い出しか無かったのですが、今の胃弱な私にはむしろ恐怖。
残せない。お母さんの手前、残せるはずがなかろう!
そして、ジョージ・マロリー並の決死でもって、この頂に挑むのです。
事前に危機を察知して、ご飯を半分にしておいて、本当に、本当によかった。
でも、旨いから助かるよ。
揚げたて、アツアツのサックサク!
こちらの定食は合盛りが基本で、楽しいのよ。
このセットはほんのり下味のついた薄平べったいメンチ、コロンとしたポテトコロッケ、そして若鶏のスティックフライ。みな肩肘張らないおいしさだけど、特に私が好きなのが、スナッキーなスティックフライですね。
考えてみれば、どれも手早く揚げる工夫でもあり、限られた予算内でいかに食べごたえを出してくるかの工夫でもあると思うのです。でも、全然、みみっちくなくて、豊かにお腹一杯になれますよ。
この低価格を維持しつつ、超野菜高でもキャベツは山盛り。とにかく、お客さんに栄養つけてあげたいというサービス精神の盛り合わせでもありますな。
大丈夫、ちゃんと完食できましたよ。
ちなみに後から入ってきたオッサンたちは、皆ミニセットを頼んでいたけど、なるほどな、中年を過ぎたらそれが正解なのだな!
学んだわ!
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