先だって「横浜高島屋」で、40店350種類ものお弁当が集結する ”お弁当まつり” という催しがありました。
我が家では横浜駅まで買物に出ると、夕飯はお弁当でやっつける事が多いのですが、その選択肢は決して多くはない高島屋でしたので、こういった企画を通して、諸々手探りながら、取扱規模をさらに拡大していただけるとうれしいな。
ただ、催し自体はイマイチだったかも。
一部「おぎのや」の釜飯の出張販売などには行列もできていましたが、参加の多くは既存店のお弁当でしたし、物産展のように1箇所に集めず、売り場をバラバラと分散してしまったため、 ”まつり” が開かれていることを認識しないお客様も多かったんじゃないかなと思います。
高級海苔弁の専門店として、昨今お江戸で売り出し中の「いちのや」も特設されておりました。
海苔弁という安価な国民食のフォーマットを踏襲しつつ、それぞれのパーツをほのグレードアップする試み。高級を謳いつつ、市販のお弁当としては現実的な価格にまとめている点も含め、いかにも飲食プロデュース会社が組み上げた感じの商品です。
実際にいただいてみるとまずまずなのですが、おかずの塩分との兼ね合いで、海苔おかかが存在薄な点は海苔弁のアイデンティティとしてどうなのか? また、米に散らされたもち麦の食感が冷え冷えした硬さに感じるのではないか? 紙箱とご飯の間に挟まれた海苔が溶け、食事中の見た目が汚ぇのも気になります。
具材に関しては殊更の高級感は無く、蓋に書かれた能書きをじっくり読みながら気持ちを高めていく演出でしょう。むしろ、昔風のちくわがもっさりしているとこ。野沢菜の存在もレンチンには邪魔ですし、発酵臭は好き好きかと。ご飯の中に半熟煮タマゴが隠れているのは、地味にうれしいサプライズでした。
盛り込まれた工夫が、むしろ余計な気もしつつ、全体としてのアリナシを問われると、まぁアリか。食卓の話の種にはなると思います。
コメント一覧
おそらくこの時に、おぎのやの釜めし弁当を見つけて買って帰りました。
しかしお弁当まつりが開催されているとは、全く気付いていませんでした。単純におぎのやの出張販売だと思っていました。知ってたらもっと物色してたのに…(笑)
>ゆさん
改装後のパン大集合のコーナーみたいに、お弁当も集まってくれたら良いよなぁ。