旧白山通り沿いにある中華カレー食堂。
空手バカであり、キックの鬼である大沢昇のお店。
高名な格闘家が鍋を振るうお店というだけでなく、このお店には名物食がある。
それも真空飛び膝蹴り並みの破壊力を持つ奴が・・・
いつか食べなくては思っていたんだよ!
お店は大きな扉にがっちり守られており、
フリの入店には少々勇気がいるかも。
ただ、中はごく普通の町中華な体裁と雰囲気。
マスターの現役時代の大写真も飾ってある。
この日はもう夜も遅かったんだけど、
ガタイの良い野郎どもが、何人か寡黙に飯を食っていたわ。
食堂って看板だけど、メニューはやはりカレー、カレーラーメンがメイン。
その他、炒め系の中華定食もいくつか。
お値段はお手頃だと思うよ。
カレーラーメンは大事をとって中辛を。
それでも比較的辛めだと思うな。
よくある系統の欧風カレーなんだけど、
スパイスが程よく効いていて、いい感じの仕上がりなの。
カレー比率も多いし、醤油ラーメンスープと相まって、
こってりとした食べ応えのある汁になってるよ。
麺はグダグダにゆだってるんだけど、
カレーそば的な前例があるからか、あんまり気にはならず、
これはとてもおいしくいただけたわ。
問題は奥の小皿・・・
ここの名物になっている極辛カレー
・・・・の一口お試しサイズ。
根性なし!あれほど食べたがっていたのに!!根性なし!
でも、もう若くはないんだもの!明日の身体をいたわる必要があるもん!
しかし・・・
明らかに色味が赤く、私の危機センサーはビービー鳴ってるぞ!
一口舐めてみると若干の粉っぽさと平坦な味で、
それほどの・・・・辛味は・・・ないなと、2口3口・・・・
みゅっぎゃあ!
あとから来やがった!!
口が!!口が痛いっす!
あの粉っぽさはやはり過剰唐辛子ゆえか・・・
慌てて中辛スープをチェイサーがわりに飲み込むが、これは無茶だ。
せめて、飯という防護膜がなければ、胃腸のダメージは計り知れないだろう。
つーか、フルサイズは無理!
いや、喉を通すことはできるだろうけど、胃が反乱を起こし、尻が爆発するわ!
とりあえず、残すわけにもいかないので、
カレーラーメンに混ぜこんで、かろうじてやり過ごしたよ。
小柄なマスターはメチャクチャ人の良さそうなおとーチャンで、
これが鋼鉄の戦士とは全く思えねぇんだわ。
しかし、その牙は確実に存在したわけだ・・・
カレーサディズム・・・大沢食堂、恐るべし。
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