上野広小路にある老舗のお菓子屋さん。
全国各地に暖簾分けされた風月堂ですが、こちらのお店が惣領となるようです。
あっつくて!! のどが渇いたなぁ、どっかに良いカフェでもないかなぁと歩いていたら、風月堂がなんぞ小綺麗になっているではありませんか。
どうやら創業270年のタイミングで、ガラリとリニューアルしたみたいですね。デパートの大食堂風だった2Fのパーラーはだいぶ背伸びした大人のレストランに、1F奥の喫茶もスタイリッシュなオープンキッチンを備えたカフェスペースへと変貌しておりましたよ。
時期的にも、テイスト的にも、お向かいのパルコヤに合わせての転換だと思われます。レストランはちょっと手が出ない感じですが、カフェに関しては大テーブルに相席していくような気さくな体裁なので、ちょっと一服にも使いやすいと思います。
が、一方で、いかにも上野らしいあの感じを脱ぎ捨ててしまってよかったのか。松坂屋の客層も急激に若返っているようには見えませんし、かつてのお客さん達にスムーズに受け入れられたのだろうか。今となっては貴重な昭和っぽさを、さらにブラッシュアップしていく道もあったんじゃないかなと一抹の寂しさを覚えたりもします。
風月堂といえば、いただきものの定番であったゴーフル。ぶっちゃけ、今の時代、好んで買い求めるようなもんでもないのですが、なんとなくほっこり懐かしくなるようなお菓子ですよね。
新たなカフェではお菓子も新基軸を模索しているみたいです。
イートイン限定という東京カステラは 今風のキューブ型。はちみつの甘い香りがほんわり漂う温かい状態で出してくれますよ。 一応、焼きたてをうたっていますが、そうタイミング良くは当たらないと思いますので、おそらく再加熱したものだと思います。
今回はカラメリゼしたタイプを注文したんだけど、フォークにくっついて、ちょっと食べづらかったかな。 その他、トッピングでクリームなどを添えることも可能で、むしろ、そういうパティーンでブーストした方が合うかもしれませんね。
小さな型で全面焼き付けており、食感はしっかり目のシフォンケーキみたい。 カステラらしいしっとり柔らかな口溶けと引き換えにするほどの香ばしさは無くて、生地のお味もトッピング前提だからか、ちょい抑えめなので、いまいちグッとこないかも。
左手のゴーフレーシュは、焼きたてのリッチなゴーフルなのかなと思ったら、ヘンなり、モッチリとした、いわゆる生ゴーフル的な、濡れゴーフル的な食感だったのよ。これも店内で都度作って、あまり置かないようにしているみたいです。でも、冷やして食べるのが良いみたいなので、特に焼き立てがキモというわけでもなさそう。
なお、中身のクリームは季節限定を含め数種類か選べ、今回はシュガーバターにしてみました。ちょっと油っぽい。
どちらも見た目の取っ付きは良いんですけどね。たぶん、次回はフツーに、ケーキとお茶を頼んでしまうでしょう。
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