宿場町として名を馳せた歴史故か、パッとしねぇ郊外のバスターミナルになった現代においても、なにげに和菓子屋さんが多い戸塚駅周辺です。
お土産に困らないのが良いところ!
こちらは駅前といってもメインストリート裏手にひっそりと隠れるような立地です。銀行やコンビニがありますから、周辺ワーカーの目には触れているのかもしれませんね。
さらに間口も狭く、地味な店頭ですよ。正直、どうなのかなぁと訝しみつつ入店したのですが、ケースの中には、ご当地ゆかりの名を冠した諸々の品を含め、気取らないお菓子がずらりと並び、立派に活きた現役店であることが伺えます。
看板に”献上菓舗”と掲げておりますが、かつて明治神宮に納めたうんぬんで、静岡県菊川市に同名のお店があり、おそらく暖簾分けの関係かと推察します。
この時期、よく売れているのはお団子やおはぎとのこと。
たしかにお団子はもっちりと焦げが香ばしく焼かれており、甘辛しょっぱめなタレもいい感じ。お店の名物格として、文句のない品でありましたよ。
前段左から、黒糖皮の陣屋まんじゅう、杏子が入った白餡の杏子餅、こし餡のおはぎ。どれも姿よく仕上がっており、お味もおいしいのよ。
今回始めて購入したのですが、もっと早くから利用しておけばよかったなと後悔しております。
彩果実はいちじくを使ったワイン羹です。
美しさという点ではイマイチかな。いちじく片を挟んで上下二分されやすく、さらに下段が紙箱にくっついてぐずぐずになってしまうので、気遣いなき自家用推奨です。
ただ、果実の風味も羹の甘みも程よくて、お味は悪くなかったです。私はいちじくのお菓子が好きなんだな。
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