山側の駅前にある昭和6年創業の和菓子屋さん。
やっすさん、オススメありがとね!
今回、初めて立ち寄りますが、こんな場所にこんなお店があったんだね。
近代開発される風景の中にぽつんと残った、風情ある和の建築です。
店頭も立派なのだけど、驚くのは商品数の多さよ。
ケースには大福やお団子といった定番の餅菓子だけに留まらず、とりどりのお菓子がならんでおり、上生菓子なんかもありがちな姿ではなく、豪な個性を漂わせるものでありました。干菓子なども含め、これらが全部自家製だとしたらなかなかのお菓子屋さんよ。
対応してくれたのも高齢の婆さんだし、決して若い息吹のお店ではないはず。駅前といえど、めっちゃ売れる立地というわけでもないだろうし、いささか頑張り過ぎじゃなかろうか。
季節のいちご大福に間に合いました。
いちご大福もさ、白あんとつぶあんの2種類を作っているようで、妙に力が入ってます。
私はだんぜん白あん派よ。サイズは小ぶりで、中身はほぼイチゴといったバランスです。大福の中に果物が入るというよりは、イチゴを主役に立てて、餅やあんが脇から支えるイメージかな。
右上の金つばは、角型の六方焼ではなく、丸型の上下を焼き付けたもの。鍔型ってことで、より原型に近いスタイルに拘っているのかもしれないな。粒あんの力強き味わい。中に餅。
草庵餅はくるみ入り求肥で、きなこをまぶして拍子木型に切られてたものが入っています。
特に気に入ったのがさくらカステラ。彩り用に買ったのですが、もっちりな食感、桜の他、素朴なたまごの風味がほんわか好ましく、これは竿で買って食いたいなって思いましたわ。
読めねぇ!!
けど、たぶん、菓子博の名誉大賞を受賞した、葉がくれ梅という小倉羊羹です。
お店の看板で県指定銘菓にもなっているのが本練羊羹。5種類ほど作っていて、それぞれに雅な銘があるようでした。
もっとも、一竿は小ぶりなサイズで、お値段も含め、威張ってはいないのです。つか、こちらのお菓子は総じてお手頃価格なのよ。
散らした小倉は、白小豆なのかな? ほんのり白く浮かんで、アクセントになっていますな。
羊羹というと、とかくドッシリなイメージがありますが、こちらのは実に柔らかいタッチなんだよね。甘みも口当たりも程よい塩梅で上品です。
単なる町場の古いお菓子屋さんではないな。
コメント一覧
訪ねてくださったんですね!私も地元ではないので、いろんなお菓子を見られて嬉しいです!
生菓子は一か月たつと違う種類に変わったりするので、こまめにチェックしたいところ。
竹の皮の包みに懸け紙に紐かけ、昔ながらの包装も味があります。跡継ぎがおられるのかとても気になる。。。
>やっすさん
季節ごとに変化があると通いがいがありますね。
今後も長く続いてほしいお店です。