金沢区のシーサイドタウンにある和菓子店。
私は湾岸道路の内側に全く馴染みがなかったのだけど、こんなに大規模な団地街になっていたんだね。かの飛鳥田六大事業として、海側の工業地区と共に整備されたんだそうな。昭和の上り坂には大きな夢があったんだなぁと羨ましく思います。
完成してから既に40年近く経っている計算ですが、あんまり古さは感じさせませんね。緑も多く配され、なかなか気持ちの良い街並みになっています。ただ、きっちり作りすぎて、変化や発展の余地も無さそうだから、実際に住んでみるとつまらないのかも。他の団地と同様に住民の高齢化もあって、静かすぎる気もします。
そんな金沢シーサイドタウンの中心区画、センターシーサイドにあるセンターシーサイド・ショッピングセンター。オセロなら真ん中がひっくり返って、センターが4つ続くことになるからね! センター北、センター南とかと同様のセンス無き官製ネーミングです。
他に逃げ場のない土地なので、商業の需要は相応にありそうなのですが、実際は湖畔の一等地に建つオーケーストアだけで全て賄われてしまうようで、商店街の景気はよく無さそうですね。つか、オープンカフェとまでは言わないけど、せめて、マックなりはできなかったのだろうか。
そんな中で頑張る和菓子店です。
店先のワゴンに並んでいるのが、仕入れのクッキーやおかきだったりするので、すでに終わりかけのお店かなと思ったら、そんなこともなかったよ。
たしか、ブックマークしたのは県指定銘菓のリストからだったと思うのですが、富岡八幡宮の神事ゆかりの祇園舟など、面白いお菓子がいくつか目に付きましたよ。
祇園舟は黄身餡を麦焦がし入りの皮で包んだ焼き菓子。真ん中に仕込まれているのは、おめでたきお多福豆です。
金沢とうふは「吉田屋」のとつかとうふみたいなもんで、豆乳入りの蒸し皮で羊羹を挟んだもの。いくつか種類があってこれはゆずです。
いもまんじゅうは称名寺のお茶会で使われたものみたい。特に芋っぽくはないのですが、皮にシナモン香る焼き芋風。
あんこロールは、ゆずと大納言の2種類。よりあんこの多そうな方を選びましたが、いやぁ十分な満足感だわ。そして、ぶ厚切りで食べてもすっと食える塩梅が良いです。その他、カステラやマドレーヌなんかもじぶんちで焼いているみたいよ。
保存が効くパッケージ菓子の他、上生菓子の気が利いてる風が気になって、後日再訪しました。
まさかのクリスマスモチーフ! こういう柔軟な和菓子って、デパートなどではたまに見かけるようになりましたけど、並木北で出会えるとはね。店頭対応は婆さんでしたが、作り手は息子さんの代に継がれたのかもしれませんね。
お菓子のお味は総じておいしいです。私は素朴な利休饅頭が気に入りました。
コメント一覧
並木出身です。富貴の隣りのトヤマミートでは買い物しませんでしたか? 自家製ハムやソーセージのレベルが非常に高いです。次回並木に行く時は是非。
>曙町の住民さん
ああ、やっぱり、そう来たか。
夕飯の予定があって、買って帰れなかったんだけど、店頭のお惣菜からも圧は感じてたんだよ!あと、お隣に加工場名義の一角あるし、気にはなったの!次回は是非覗いてみたいと思います。
昔から住んでる並木の民ですがオーケーストアが出来る前に東急ストアが有りまして確かマクドナルドが有った時期がありました。
センターシーサイドが出来た当時はピーターパンと言うファーストの店が有りまして店内でお好み焼きを焼いておりました。「フレッシュお好み」が大好物で今でも食べたいのに現店舗には存在せず幻のメニューになってしまいました。飲み物もアイシーという当時でも珍しいドリンクを販売されていました。この和菓子店が入る前はパン屋さんでドラえもんパン(中身チョコレート)で鼻は赤いチェリーの砂糖漬けでチョコで顔を書かれていました。肉屋さんも昔はタザワミートと言い焼き豚が絶品でお正月の楽しみにしてました。イオンが出来てからは一気に衰退してしまいした。周りに買い物出来る所が無かったから重宝したんですよ本当に。
>神内悠也さん
オーケーだけでも超強力ですから、個人店が並び立つことは難しいのでしょうけれど。せっかく水辺の素敵な空間なんだから、憩いの場として充実してほしいなぁと思います。まぁ、お家の中が快適なのかもしれんけど。