西門通りにある中華カフェ。
元は「福養軒」が営業していた場所ですね。
今年の頭に開店して早々に、コロナの渦へ飲み込まれてしまった気の毒なお店です。
一時期、中華街をも席巻したタピオカ店の後発組となりますよ。それでも、あの頃はまだブームの後ろ髪をつかめていた状況だったからなぁ。
他と違うのは、スタンドではなく、屋内で座って飲めるカフェであるところ。トッピングをモリモリにして、複数人でシェアすることもできるタピオカ鍋を看板商品に、映えを狙っていたんだけどな。
それも浸透するには至らず、中華街に人出が戻りだした昨今も閑古鳥が続いているご様子です。関係者と思しき中華の若人たちが集うスマホゲーム室になっているような状況よ。
こちらは、よく見ると、タピオカ以外のカフェメニューが面白くて、台湾で人気という髒髒包や胡蝶酥、爆弾ごま団子など、食べてみたいものがいくつか見つかります。まぁそれもクオリティ次第なんだけどね。
横浜中華街では、まだまだ珍しい西安の名物、肉夾饃も扱っています。
円盤パンに煮豚のほぐし身がたっぷり詰まって、なかなかパンチのあるルックス。
お味も普通にイケますよ。ただ紙の底に油がたっぷり溜まるくらいなので、たらさないよう気をつけながら食べましょうね。ちなみに向こう式のパンが、モッソリと水分を奪う系なので、この油に浸しながら食べるくらいがちょうどよいです。
Cセットはロージャーモーとワンタンのセット。
ワンタンは自家製らしく、わざわざ漢亭序ワンタンを名乗っています。
大ぶりでちょっと硬いくらいのしっかり皮。餡には肉のほか海老とコーンが入り、どことなく家庭っぽさも漂いますが、これは目当てになるようなもんじゃないかもね。
なお、スープはお湯っぽいものでした。
オレンジのフルーツティーは、昔なつかし昭和なお米屋さん飲料のチープ味。
量はたっぷりですが、ドリンク方面も期待できないかなぁ。
メニューがフォトブック的な手作りだったり、中華衣装の貸し出しなんかも手掛けていたり、若い感性で色々チャレンジしている部分は見えますが、コアなコンピタンスをもう一度見直したいところです。
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