そごう恒例の京都展です。
最近はなかなか旅もできないし、デパートの物産展でもって、お土産買ってきた気分だけを味わっているのです。哀しいね!
さて、こちらの催しの目玉というと、新幹線で運ばれてくる「嘯月」なぞの生菓子であるわけですが、まぁ、そんなものは暇なババァ達が群がって瞬殺なんですね!ただ、目玉を逃してもなお、食いきれないくらい買って帰りたくなるのが、京都展です。
まずは北野天満宮名物である「長五郎餅本舗」の長五郎餅。
やはりその日に運ばれてくるお菓子なのでしょう。
餅菓子なので、持ち帰った夜には若干の劣化も見られますが、「出町ふたば」の大福ほどではなく、十分に美味しいです。いや、十分どころか、劣化した状態でもこれに勝る地元店が浮かばないほどでありますよ。
薄皮に包まれたあんこがすっきり綺麗に甘くて、まさに甘露。
上賀茂神社からは「葵家やきもち総本舗」
やきもちは地下の諸国銘菓にも入ってくるので、今回は会場で握っていたおはぎを買ってきました。
京都のお菓子は幅広くて、干菓子や上用菓子のようなお茶会御用達だけでなく、お茶の間を潤すおまん屋さんや昔風の駄菓子店も実力あるとこが揃っていますよね。
関東で売ってるおはぎは素朴で野暮ったいものが多いですし、それはそれで魅力なのでありますが、やはり京都産のそれはあんこからして違っていて上品。おはぎ界では貴族階級です。
「鶴屋吉信」は神奈川でも主要なデパートに入っているため、殊更注目するブースではありません。ただ、ちゃんと職人さんが出張してきて、その場で作りたての生菓子を並べているので、手堅い買い物でもあります。
光悦満雲寿は物産展の限定品ということで、巡業しているのをよく見かけるお菓子です。
京都本店にある織部満雲寿に、蜜漬け小豆をあしらったもの。
本来は東京店の開店記念品なんだと書いてありますよ。
織部釉のワンポイントが付いた、大ぶりな薯蕷饅頭。
中身の餡は白黒の二色になっており、切った時に楽しめるお菓子であります。
風味もいいですし、お味も真面目でおいしいです。
「虎屋」も珍しさはありませんが、和菓子の元祖である虎屋饅頭や幾つかの京都本店限定品を持ってきて販売しています。
御所車を模した焼き菓子、雲居のみちもその一つ。
これは特に期待もなく手に取ったのですが、思った以上に美味しかったのよ。
中の餡子はこしあん白あんのマーブル状。
皮の部分もしっとりきれいに溶けて、実にいい感じなのであります。
これをおみやげに貰って不満な人はまずいないと思う!いたら私が殴りに行くよ!
あと、限定品ではミニ羊羹の白味噌味も好きです。
右手は「満月」の京納言。
大抵の人は阿闍梨餅しか買わないと思いますが、詰め合わせにくっついてるこっちも気になってたんだよ!
いわゆる羊羹ですが、中には蜜漬けの小豆が散らされ、通常のものより軽く出来ていますね。
冷やして食べろって言われましたが、水ようかんとの中間くらいのイメージでしょうか?
これもおいしいです。
「舞妓あられ本舗」のあられは軽く上品に焼けています。
ほいろ昆布が入っていたりするとこが京都っぽいです。
「みなとや幽霊子育飴本舗」の幽霊子育飴は麦芽水飴の優しいお味ですね。
「開陽亭」のビーフヒレカツサンド。
柔らかいし、冷めてもイケる。
しかし、高ぇ!!あとデミ系のこってりソースなのでキレに欠けるかな。
サンドなら、むしろ「志津屋」を呼んで下さい!そごうさん!
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