浮島通りにあるお菓子屋さん。
お料理屋さんに教えてもらったお店です。
この界隈の甘いもの屋はそれなりに巡ったはずなのに!
こんな立派なお店をノーチェックであったかと、軽くショックを受けつつの入店です。
入って分ったわ。
こちらもどっちかっつーと和菓子寄りのお菓子屋さんなのよ。
沖縄っぽくねーなっつーことで、パッと見スルーしてしまったのかもしれん。
ちなみにご当地にはお墓参りや先祖供養をとても大事にする文化があるのだけど、その際のお供物も重要なんだよね。
それは必ずしも沖縄っぽいお菓子だけではなく、日本のお餅やお饅頭や、レモンケーキやマドレーヌのような洋菓子まで懐が広いんだそうな。
つまり、こちらは観光向けのお土産品というよりは、
そうした地元の生活需要にバッチリ対応している老舗のお菓子屋さんなのです。
お食事どころでおいしかったこんぺんがお目当てです。
実際、お店の看板商品でもあるようで、店頭のアルミ箱に、焼きたてがずらり列ぶ姿は実に壮観でした。
他店よりも大ぶりで、玉子の甘い香りがする皮もほんのりソフトな焼き上がり。
具も黒胡麻と黒糖を使い、比較的ユルメに仕上げたものがたっぷり入っているのが特徴です。
こんぺん、あんまり派手なお味のお菓子ではないのですが、
こちらのそれは、たしかに一味違っておいしいなと感じます。
ちなみにこんぺんの具は落花生、胡麻、砂糖などで作りますが、戦後はピーナツバターなどでやっつけることも多くなっているようです。
真ん中のビスケット饅頭ってのが面白いよね。
いわゆる焼き菓子の皮に白あん。
風味的にもまさに湿気たビスケットがお饅頭になったような感じで優しい一体感があり、意外にイケますよ。
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