駅前の雑居ビルに入る鄙びたカレー店。
やっぱ「デリー」と関連があるのかな?
この日は季節外れの大雪で死にそうになりながら避難してきたのです。
この悪天候の中、夢も希望もないようなオレンジビル2階のお店に、そこそこのお客さんが入ってきているという状況はさすがの積み重ね。
店内に老夫婦でやられている渋いお店の渋い空気。
お客さんも無駄に騒がず、ただ、スプーンのカツン音が響くようなランチ風景です。
今回は”当店オススメ”と書かれた辛口パキスタン風のコルマカレーをいただきます。てっきりカシミールがイチオシなのかと思ってたよ。
カレーは汁っけのあるタイプで、じゃがいも、人参、肉という、ご家庭で馴染みのある具材なんだよね。辛口といいますが、辛味というより、まず炒め玉ねぎの甘みがあって、その後にスパイスの爽やかな香りがボワッと来る感じ。
いや、全然、攻めて無いのよ。流行りでもないし、コルマなのかと問われれば謎ですし。
でも、円熟のバランス感があって、じんわりと旨いのです。こういう独自の歴史を紡いだようなお料理はやはり貴重なんだなと感じました。
他にはタンドリーで焼かないタンドリーチキンがイケるとのことで、次回はそれにしてみようかな?
つか、次回、鴨居に迷い込むのはいつになるのかって問題。
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