皆さんは、横浜中華街でどんなお店に入りたいですか?
近頃は中華料理の食べ放題を目当てにやってくるお客さんも増えているようですね!たしかに食べたいものがたくさんあって迷っちゃうなって時は、好きなものを好きなだけ食べられるお店が魅力的。しかもお値段は手頃なのです。
何を隠そう、私も食べ放題にトキめくメタボリックデブの一人!そこで今回は地元目線で語る横浜中華街食べ放題店のお話をしたいと思います。
ニョキニョキ増える食べ放題店
横浜中華街を歩いていると食べ放題店の看板や客引きの姿がやたら目立ちますよね。こうしたお店は昔からあったのかというと、実はそうでもなくて、ここ10年くらいの間に、ビックリするほど増えてしまった印象です。
中華街は横浜の歴史の一端を残す街ではありますが、必ずしも昔そのままの姿を保ってきたわけではありません。時代の流れと共に、その様相を腰軽に変えてきた商売の地でもあるのです。今では中華街にできる新店はたいていが食べ放題。昔ながらの料理店がじわじわ消えゆく一方で、着実にその勢力を伸ばしている状況です。
背景としては、やはり世代交代のタイミングですかね。現代の老華僑は必ずしも子孫に店を継がせたいとは考えませんが、その隙間に大陸からの利に聡い新華僑経営者がグイグイ参入してきたことが挙げられます。加えて、かつては色物でしかなかった食べ放題店を、立派に収益化するだけのパッケージが固まったということでしょう。
また、みなとみらい線の開通以降、中国人等の外国人団体客も含め、中華街の客層がライトに拡大したことも一因ではないかと考えます。以前のような地元企業や官公庁、各種団体による宴会、会食利用の比率は少なくなっていると思います。
もちろん、観光客の皆さんは中華街においしい中華料理を食べに来るわけです。でも、その希望はざっくりとしたもので、必ずしも行きたいお店、食べたい料理が明確な訳ではありません。そんな状態で、この多すぎる店舗の海に飲み込まれてしまった際、客引きの導きや、どんな好みにも対応できる食べ放題店は一つの救いとなります。
地元民は食べ放題店に行きません!
しかし、地元横浜の人に「中華街でオススメの食べ放題を教えて」などと口にしてはいけませんよ。「はぁ?食べ放題?」という冷たい言葉と「鶴見はむしろ川崎ですわ」的な嘲りの視線でもって、あなたのドキドキ・ワクワクを萎ませるからね!
身も蓋もない話ですが、実のところ、地元民はこうした食べ放題店を毛嫌いしているのです。ロクでもないからと。
ただ、それは実際に食べ歩いた経験があっての評価なのかというと、そうではありません。多くの人は観光飲食や食べ放題への先入観や、自分たちが馴染んだ古き良き中華街の風景が、えげつない商売に上書きされていく様への反発を語っているのだと思いますよ。
でも、そんな風に食べ放題店を否定してしまって良いのでしょうか?これだけお店が増えているということは、その分、食べ放題を求めるお客さんがいるということなのです。浜っ子の皆さんなら、遠方からの友人や親戚を前に「中華街ならまかせろよ!」と大見得を切った経験もあるでしょう。しかし、食べ放題に行きたいという彼らのニーズに対して、適切なアテンドができますか?
今や、食べ放題を知らずして、中華街を知った気にはなれない状況なのかもしれませんよ!
横浜中華街の食べ放題動向
この記事では最終的に ”どの食べ放題店に入れば良いのか” という情報をお届けしたいと思っているのですが、これはなかなかに困難な検証作業です。
まずは店舗数が多いこと。今回、一周りしてチラシを集めただけで20枚。系列含め、ざっくり30店は食べ放題のお店があり、更に増加中です。これらを巡る体力、財力、なによりも精神的なコストは軽くなく、好事家揃いのネットを見回しても、各店食べ比べという観点でのレポートはほとんど見かけません。
一方で、店舗の数は増えたのだけど、なんだか同じようなお店ばっかりだなとも感じますよね? 更にチラシを精査してみると、それぞれ異なる店名で複数のお店を展開するグループの存在や、広告手法やメニュー構成の類似から異なる資本を横断するコンサル的な影も見えるのです。
カタコトの客引きがよく「タベホダイ オミセ ドコモ イッショ」などと語っていますが、事実、内容やサービスの比較という観点において、店舗数ほどのバリエーションは存在しないのかもしれませんね。そのへんはよく覚えておいたほうが良いかもしれません。
価格も、若干の幅がありますが、税抜きで1680円、2480円あたりに相場が固まってきた印象です。
ディナー食べ放題の1680円はかなりの値ごろ感がありますが、実際のところ、これは釣り値で、曜日などの限定要素があったり、頼めるお料理の種類がしょぼくれていたり、なんだかんだで、一つ上の設定へ誘導されるようです。ただ、2680円でも、中華街における一般的なお料理コースの最低ラインを下回りますので、とにかく、たくさん食べたい人には良いかもしれません。
ちなみに、我々が若い頃に通った「順海閣」や「茘香尊酒家」などのビュッフェ型食べ放題と違い、現在の主流は、好きなものを注文して都度作ってもらうオーダー式食べ放題になっています。選べるお料理の種類も大幅に増えていますし、仕上げの熱を感じられる分、中華街の食べ放題は豪華になっていると感じますよ。
食べ放題店の選び方
まずは横浜中華街の食べ放題店を大きく3グループに分けたいと思います。
第一グループは「龍江飯店」「龍海飯店」「鵬天閣」等、多数のお店がひしめいているボリュームゾーンです。分かりやすい見分け方は店頭に客引きがいること。良く言えば、商売に積極的。悪く言えば、引かなきゃ客が入らないお店です。新しいお店が中心で、お値段も比較的安価な水準。中には人気の焼き小龍包店などを併せて経営するお店もあり、食べ放題内でも楽しめるのがポイントです。ただ、その他の料理内容は横並び感が漂い、どこを選んでも大差ないんじゃなかろうかという予想です。
第二グループは中華街の古いお店が経営する食べ放題のお店。「大珍楼」「重慶茶寮」などです。ここならば、レストランクオリティのお料理が出てくるのかと問われると、まぁそうでもなさそうなのですが、地元民には安心感があるブランドです。他と一線を画す売りポイントも確認できますので、誰かにオススメするなら、ここからかな。
最後に相場よりも一段高値の設定で差別化をしている第三グループ。北京ダッグの他にステーキやカニが出てくる後発組の「北京烤鴨店」の他、「横浜大飯店」「招福門」など食べ放題ブームの魁となったお店が、その後の価格破壊に飲み込まれず存在感を保っているのはすごいです。中でも一見普通に見える「横浜大飯店」は、他とは質が違うのだという声を何件かいただきました。
★ 萬金楼
まず、第一グループから選んだのが「萬金楼」 大通りでも、このお店の周辺は食べ放題店の激戦区となっており、客引きも熾烈です。その中で特に光るものがあるわけではないのですが、まずは一般的な食べ放題店の状況を把握する目的での入店です。
こちらのお店では3つのコースが設定されています。チラシでアピールされている1,680円(78品)は最も安いコースですが、これはテーブルにメニューも用意されていません。まずは比較のために、それぞれどんなお料理が頼めるのか見せてほしいと頼んだところ、入れ墨がチラリ見える中国兄貴のウェーターに無下にされましたよ。あいつら都合の悪い時にはすぐ言葉が分からないフリしやがる!
要するに、今回頼んだ中位の1980円(100品)コースからが、リアルな選択肢となる雰囲気です。ただ、このコースだと、チラシ中央にどーんと載るワタリガニのガーリック風味炒めなどの、目を引くメニューは頼めないため、正解は上位の2680円(142品)コースをホットペッパークーポンなどを使って、1980円にすることかもしれません。そうすると他の食べ放題に比べても安価なお店と言えるようになります。
こちらで面白いのが、タブレットを使ったタッチオーダーに対応しているところ。これならば接客の中国男女に日本語コミニケーション能力が必要無くなるので、合理的といえますね。我々の側も、注文が捕まらないとか、たくさん頼んで気恥ずかしいみたいな心配は御無用!
また、お料理が出てくるまで、あまり待たされないのにも驚きました。かつての駄目な食べ放題にありがちだった、料理を出さないことで提供コストを抑える悪弊は見られません。つーか、ここって、時間無制限だしな!
なんと北京ダックが注文OKでした。このお料理はどのテーブルでも複数回のオーダーが入っていたようで、他店も含めた中華街食べ放題の中でも目玉となる人気メニュ-といえましょう。もったいぶらず、バンバン運んできてくれます。
餅は一枚づつビニールで包まれ、ほんのり温めたものを出してくれますが、ダックは皮目のパリサクを楽しむ本来のそれとは異なり、焼鴨、というかむしろ甜麺醤の薄餅巻といった風合いで高級感はありません。ただ、普通の中華屋じゃ食べないお料理なので、レジャーポイントは高いです。
一応、100種類からお料理を選べるのですが、メニューを繰り返し繰り返し熟読しても、頼みたい品が全然見つからねぇし、出てくるお料理はイマイチなので、これといったオススメ品は提示できません。
料理は出し惜しみ無く出てきますが、むしろ客側にもうたくさんと思わせるお味のコントロールはあるかもしれませんね。
歴戦の食べ放題戦士として、”寄る辺なき時は点心オーダー” という教訓を胸に抱いてきたのですが、頼む気が起きないほどマズイ点心もあると学びました。
★ 七福
★ 大珍楼
次は第二グループから「大珍楼」です。
新参店ではありません。香港式飲茶やオーダー式食べ放題を、ブームになるずっと前から提供していた定評ある立派なお店なのです。
かつては別館などで本格的な広東家庭料理を提供して、仕事終わりの中華料理人達が通う実力店としても知られていましたが、店舗整理の結果、食べ放題の店舗のみが残ったという寂しい顛末。
本場の味を持って来ようというこちらのチャレンジはとても魅力的に思えたのですよ。でも、そういう好みを支持する人はごくごく少数で、この地を訪れる大多数にとっては、食べ放題の方がよほど価値があったということなんだろうね。この街においては、理想と現実のズレが大きいように思えます。
コースは1種類で、平日と休日で料金と制限時間がそれぞれ異なる設定です。今回はお盆時期だったので、平日料金2380円と休日時間2時間を組み合わせた変則体制でした。時間は2時間で十分お腹いっぱいです。
お料理はチラシに乗っている116品に季節の2品が加わり、全118品。ざっと見て、バランスもよく、メニューの不足は感じません。また、大珍楼独自の特色としていくつかの名物料理が仕込まれている点にも注目です。
オーダーは、卓上の紙に料理番号を書いてウェーターに渡す仕組み。提供時間はちょいかかりますので、予め5、6品をまとめて頼んでおくのが賢明です。
お店の名物、上海式黒酢豚が食べ放題でもオーダー可能!これはうれしいな!ただ、味付けは良いのですが、お肉が角切りでなく薄切りになってしまっているため、無駄にソースを纏いまくって、クドイ仕上がりになっているのは残念です。
奥に見えるのは脱皮エビの香港漁師風。これもポーポーコー時代の名物だったはずですが、やはりそのままのクオリティではなく、だいぶ安い仕上がりになっています。まぁ、殻ごと食べられる柔らかいエビのお料理が入ってるだけマシだね。
もう一つの推しメニューが五目あんかけ土鍋おこげ。これも他で頼むと地味に高級メニューですし、ちゃんと目の前でジューっと演ってくれるのはうれしいです。具も比較的豪華といえます。ただ、やはりお味はもう一歩で、中の下という印象。本来の「大珍楼」のクオリティではありません。
お料理に関しては総じて塩が強いのにも閉口します。薄味のものはメニューをひっくり返してもせいぜい花巻くらいしか見つからないため、ここは酒を飲む以外に受けようがなく、オーダーの手が進みません。
無難さを求めるなら、前菜や焼き物の類か・・・ ただ、焼肉の皮目がシナシナだったり、タレが甘すぎたり、鴨の臭みがあったり、イカなんかの海鮮モノは言うに及ばず。あくまで ”わりとマシに食える” というレベルです。
お料理よりも点心の方が比較的安定したお味で楽しめますよ。
特にシュウマイなんかはちゃんとおいしいのでオススメです。ここは飲茶バイキングなのだと割り切ってしまって良いかもしれません。
口の中が常にしょっぱいので、デザートのゼリーをチェイサーに食べ進めました。あと、エッグタルトがびっくりするほどちっちぇ!
結論
今回の記事は「オススメの食べ放題?とりあえず、大珍楼に放り込んでおけばいいんじゃねーの?」という、私的定説を基に書き始めたわけですが、かく言うデブ自身が、数年来ご無沙汰していた理由は、大珍といえど食べ放題はイマイチだったからなんだということを改めて思い出させてくれました。
同行者が店を出て曰く「満腹と満足は違う」とのこと。まさにそれな!
確かに比較的安価にお腹いっぱいになりますが、同等の予算で、もっと美味しい中華街体験が可能なのですよ。ですから、やはり食べ放題は万人にオススメできませんね。
もちろん、「大珍楼」も含め、かつての食べ放題よりは着実にレベルアップしているのを感じます。また、予算を心配せずに、好きなものを好きなだけ食べれるという食べ放題のシステムは、それだけで我々庶民の心をほんのり豊かにしてくれるもの。残念ながら美味しいものが食べたいという期待には添えませんが、中華街らしいアトラクションにチャレンジしたいという、ヤングなレジャーピーポーには良いのかな。
ちなみに同行者には「もうたくさん」と言われておるのですが、他にもいくつか気になるお店はあるので、じわじわ加筆できたら良いなと思います。とりあえずの中間報告でした。
コメント一覧
これは面白い、そして自分では絶対にやりたくない企画・・・。
大珍楼も落ちたものですね。まあ仕方がないのでしょうが、残念。
大体酒の2杯も飲み、なりに食べれば山下町では一人5千円ほどでしょうか。
それが半額以下なわけですから、そりゃ質が悪いに決まっている。
>つちころりさん
値段を見ると安い!と思っちゃいますが、やはり数字にはそれなりの裏付けがあるのだなと感じます。「大珍楼」はそれなりに頑張っている方だと思うの。でも、もっとおいしいものを出すお店だとわかっているので、ちょっとさみしいかな。
中華街のお店で、そのお店のおかみさんと近所のお店のおかみさんが世間話としてお話しているのを横で聞いたのですが、「最近の時間無制限の食べ放題のお店は、おいしかったら経営的に成り立たないから、それなりのお味にしているらしいよ」とのこと。
一見の観光客をターゲットにして、呼び込みメインで商売するのなら、経営的には正しいような気もします。
>Kazさん
なるほど。
イマイチなものをバンバン提供して、早めに「もうたくさん」となってもらう方が、回転が良いのかもしれませんね。
たけのこのように増える数年前にいくつか渡り歩いた限りですが、やはり横浜大飯店が一番よかったですね
>匿名さん
ツイッターでも、横浜大飯店の評判が良いですね。気になります!
記事作成お疲れ様です。
中華街で食べ放題行きたいな~となると、迷った挙げ句
結局トラヴェソかローズホテルの食べ放題行っちゃいますね・・・
トラヴェソはサラダ、ローズホテルはケーキと点心がおいしいです。
>nanさん
シュラスコも、あんな中華街の真っ只中でよく生き残っていますよね。
サンバのある日にまた行ってみたいです。
これは良い企画ですね〜!
他県から来る人に「中華街の食べ放題はどこがオススメ?」と聞かれ、返答に詰まる日々です。
とりあえず横浜大飯店を勧めてますが、行った事ないので一度行ってみないとなぁと思ってました。
続編を楽しみにしてます。
>kaoさん
私も「横浜大飯店」の好評の秘密が気になってきたので、行ったら是非感想をお寄せください!
相方と中華が食べたくなると必ず中華街の食べ放題にいくのですが
毎回悩むのがお店選びで 今回のこの企画大いに参考になります
ただ うちらが選ぶのは生ビールの飲み放題があるかがポイントで
あとはしょっぱくない店・エビ団子がある店 の条件に続きます
今のところワースト1位は品珍閣 出てくるもの塩で出来てるんじゃないか
ってくらいしょっぱくて 2人同時に生ビールを頼むとお姉が怒って
ピッチャーどうですか ピッチャーどうですかとまくしたてられます
大珍楼も修学旅行生相手が多くなったからですか質より量になっちゃうんですかね?
てか 去年友人が選んでフラッと入った食べ放題が案外おいしかったのに
店の名前も正確な場所も思い出せないのが悔しいです
>ねこまんまさん
いましたか!食べ放題リピーター!
たしかに、飲酒のアテとして、居酒屋感覚の利用ならば、また、視線が変わるかもしれません。案外おいしかったお店、なんとか思い出してください!
これ、書かれた方はこれでもそうとう堪えまくって書いてるんだろうなぁ…
横浜中華街は「中華街」って看板外してほしいくらい、へんな中華料理で、しかも、ありえないくらい高いですね。
横浜市民としても、中華圏と日本の往復をしている身としても悲しい。
甘栗はひところよりはだいぶ減ったけど、皮ばかりでかくて味の悪い肉まんとか、辛いだけで旨みのない麻婆豆腐とか、炭水化物しかない食べ放題飲茶、そしてわけのわからない占い師!
こういうのはマジ絶滅してほしい。
作らされている方も辛いんじゃないかと思うほど。
ここでもあがってた某店は、食べ放題以外のメニューはさほど悪くなかったりもするんだけど(焼肉はたしかにへなへな)サービス体制が酷い。オバハンがなんかわけもなくバイトの子を怒鳴り散らしてたり、帰り際に油がめちゃめちゃまわってる麻花儿をサービスですってくれるんだよね…客が何も知らないとでも思ってるんだろうか?
香港通りの老舗〇〇〇は…腸粉がブヨブヨになっちゃってて驚いた。何でも大量に作り置きしてるのがはっきりわかる味。びっくりするほど劣化してる…
ほかの店とて、
中華料理も世界的な潮流もあれば流行もあるのにちっとも研究してない(研究させてくれないらしい)
中華街は地方から出てきた観光客だましの場所。
中国本土、台湾、香港の味と近いおいしいもの探すなら新橋の新中華街や有楽町の好添運、飯田橋周辺に点在する香港レストラン、池袋北口周辺、はては西川口のほうがはるかによく、横浜から池袋まで電車往復してもおつりくるぐらいのコスパです。
そこまでいけないなら紅虎餃子房系列のお店も中華街よりはるかにまともです。研究もしてるし。
日本独自の中華料理ということなら、ほんとにバーミヤンとか餃子の王将でいいんです。中国在住日本人の間で日本に一時帰国したら王将へ行く!って盛り上がるネタなんでw
と、ここまでクソミソ書きましたが
最近になって主に新華僑中心のニューウェーブ店がじわっと出てきました。そういうお店もぜひ取りあげて欲しいです~
やる気のないあぐらかいとる老華僑を追い出してくんないかな~
いっそのこと、ホンハイがシャープを建て直したみたいに康師傅とか娃娃あたりのめっちゃ金持ってる食品系がドカーンと中華街に資本投下して改善してくれるといいんだけど。
>PIKOさん
横浜中華街は、本国人相手の池袋や西川口と本質的に異なるのかなと感じます。
記事でも少し触れましたが、ここでは本場志向が必ずしも支持されなかった現実があります。お店の怠慢や研究不足というよりは、お客がそれを求めないから、そういう方向には磨かれないということなんだと思っています。
もちろん、聞かれれば、誰もが本場のおいしいものを食べたいと答えるでしょうが、いざとなるとパット見の安価や食べ慣れたローカライズ中華に流れてしまうのです。好き者と一般人の熱量の差を把握した上で見てみると、ろくでも無いお店にもそれなりのニーズや合理性が浮かんでくるような気がします。実際、事前に情報収集をする程度のことですら行う人は少ないのかもしれません。
新しいお店だと「南粤美食」が話題に登りますが、それも小さなお店を埋める程度の盛り上がりです。食べ放題のような規模でモードが続きませんよね。結局、商売においては、お金の動きが正直だということです。
むしろ、中華街には日本の土壌で育まれた昔ながらの味がいくつか残っています。そういうお店の存在が私にとって大きな価値となっています。