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野毛の「三陽」で会長定食

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飲み屋街の真ん中にあるゲテ中華。

私は南区の最底辺で育ってきた人間なので、小汚いと言われるお店にも抵抗は薄い方だと思っています。

しかし、このエグさには、さすがにたじろがざるをえませんな!

酒にタバコ、油、猥雑、不衛生に国籍不明。今風にアップデートされつつあるこの街において、いかにも野毛らしい野毛の残滓なのであります。

故にそうそう近づきたくねぇお店なのよ。ただ、年始でどこの飲食もお休みしている中、飢えた豚を受け入れてくれる場所は限られていたのです。

つかさ、この「三陽」が一発ネタではなく、日常使いのお店としてけっこう混んでるんだから、唖然としちゃう。とりあえず、人の判断力を曇らせるギャンブルなりアルコールなりは控えなきゃなと心に刻む新春です。 

着席するなり、有無を言わせず餃子を押し売る例のスタイルも変わらないなぁ。言葉の通じない中国の店員兄に、なんだかんだ理由をつけて、焼酎を増量させようとしている後ろのババァは自重してくれ!  

周囲のお客さんは昼間っから絶賛飲酒中でありますが、私はお食事です。

会長定食は看板メニューの一つであるネギトリをメインに据えたセット。

ネギトリは軽く揚げた鶏を甘辛味噌ダレに絡めたもので、下品過ぎない程度のニンニクが香って、旨いは旨いのです。お酒だけでなく、ご飯がモリモリすすむおかずだね。

しかし、この絵面でだいたい分かるよね。中華店として、歴史に磨かれた感は皆無なんだよね。今もって大衆的ざっくばらんなままで、ある意味、リアルな横浜の姿を写しているといえるかも。

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