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京都・出町柳の「満月」で満月

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京大の近く、鞠小路通にあるお菓子屋さん。

今や京土産のど定番となった阿闍梨餅で有名なお店です。

安政三年創業の老舗。

百万遍の路地に立派なお店を構えておりますよ。

阿闍梨餅ならば、京都の駅やデパートに販売コーナーがありますし、こっちまで歩いてこなくても枡形商店街の食品店脇でも売ってます。なんなら、横浜高島屋にも入ってくるしな!

わざわざ本店を拝見に来る必要は無いのですが、1つ、ここで買ってみたいお菓子がありました。

土日祝に直営店のみ限定販売される、満月であります。

やはり普段なら、土日祝は避ける旅行なので、やはり、この機会にやっつけるのがいいでしょう。

五摂家である九条家の御用達。大正時代に阿闍梨餅ができる前の看板商品であったのは、店名からも伺い知れるところであります。戦後しばらくは生産が途絶えていたのを、当代が復活させたのだそうです。

どんなお菓子かというと、当時は珍しかったという洋風の焼き皮で、しっとりと品良き白あん包んだもの。

無論おいしいのだけど、今となっては珍しくない取り合わせで、阿闍梨餅の代わりに、この満月で天下を取れたかというと、そこまでのキャッチーは無さそうです。

ただ、月次なお菓子ではありませんよ。固めに焼かれた薄皮の滑らかな表面、まさに満月の風情を感じさせる美しき様なのよ。

これが当時の完全再現なのか、当代の美意識なのかはわかりませんが、お月見のこの季節にピッタリの銘菓だなと感じました。

なお、こんなコロナ過疎の状況でも、午前中にしっかり売り切れちゃうからね。私、そのラストをかっさらってきて、あとから来たお姉さん方を涙目にさせちゃったからね。注意してね!

あと、あらためて、阿闍梨餅の旨さよな。

餅粉ベースの焼き皮って、今では真似しているお店も多いけど、魅力は色褪せないな。わりとあっさりなつぶあんとのバランスがちょうどいいもんね。

ちなみに本店に来て買っていくのは、地元民の方が多いってことも分かったわ。車で来て、お使い物を手配していく系。なるほど、観光用途だけのお店じゃないんだな。

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