補助をしこたま使ってニューグランドに宿泊することになった我々。
しかし、かのホテルはもはや敷居の高い存在ではなくなったようで、ただ泊まって朝飯食うだけじゃ、設定金額に届かねぇ!
そんなわけで、ホテル側も程よい金額に達するような夕食付きプランをいくつか設定しておりました。ホテル内のレストランやイマイチなナポリタンのルームサービス等もありましたが、ここは手堅く中華街、手堅く重慶飯店の選択です。
Gotoトラベル&イートの恩恵でもって、多少は息を吹き返している感のある横浜中華街。
ただ、後者に関してはおしなべての効果があるわけでなく、腰軽にネット対応して、ほどほどのコースを用意する一部の有名店に集中しているのではないかと思うのです。
重慶に関しては、勝ち組の方なんじゃないかな? コロナ対策で、1組ずつのモタモタ対応になるとはいえ、週末の夕食時は客席誘導に行列ができているような状況でしたね。
香港のデザイナーによってリニューアルされた本店内も、小綺麗かつ敷居の高すぎない雰囲気で、大変に賑わっておりました。
席の間隔に比較的余裕があるお店とはいえ、この日の隣席はどこかの営業野郎どもの打ち上げだったらしく、繰り上げられた閉店時間まで大声でワイワイやっておりました。お前ら、客先での気遣いはどこの駅に忘れてきたのか。
先ごろ、Gotoの人数制限についても言及されていましたが、飲み放題を付けると対象外にする対応でも、年末の忘年会クラスターへの影響は随分違うのかなと思ったりもします。
さて、我々のお食事はしょぼい前菜3種盛りから始まります。乾杯用のワンドリンク付き。
まぁ、自慢のチャーシューが分厚く柔らかいので、最低限の対面は保つかな。
なお、ニューグランド宿泊プランのこのコースは、お店で平時提供しているものではなさそうです。
内容を見るとベッタベタのコッテコテなお手軽ラインなので、おそらく観光団体とかに出していた構成なんだろうね。普段、自分じゃ頼まないという意味で、逆に新鮮です。
牛肉の黒胡椒炒め。
パインが入ってるとこで、賛否のひと話題が作れますよね。
誰もが知ってる海老のチリソース煮。
エビは大きく、ブリっと重曹食感です。
フカヒレスープというはったり料理。
似た食感で、それ自体良いダシを出すのなら、フカヒレよか、えのきのほうが偉いんじゃないかって思いませんか??
話の種の北京ダック。
でも、ほんとはそれなりに肉もつけてそぎ切りにしたヤツを醤油ダレで食いたいとか思いません?
甜麺醤塗ってネギ巻いた餠は、別口のおやつでいいと思うのですよ。
大きな重慶焼売は安定のお味。
モッタリ仕上げた麻婆豆腐は、やはり外せませんな。
甘さと辛さ、和と中のテイストが混ざり合って育まれた観光中華街の落とし所というか、フュージョンの到達点。これはこれで貴重な文化物だと思います。
普通に旨いです。白飯所望です。
マーボーかけることを前提とした、パラパラあっさりなチャーハン。
カニが入って贅沢ぅ。
最後は杏仁豆腐で締めとなります。これには果汁入りのプチプチ玉が入って気持ち悪いです。
あらためて、とりたてて旨くもないけど、かといって失敗したとも思わない内容。
これが重慶が長年の営業でもって培ってきた、遠方より来る友への最適解なのでしょう。みんな「中華街? まぁまぁだったよ」って感想を抱いて郷里に帰るんだろうなぁ。
コメント一覧
平日ランチは常連客を育てる気概が感じられる反面パッケージ客はリピート対象外と判断したようなメニューですな。
とりあえず重慶の麻婆豆腐食べたという土産話ってだけ。
重慶の名前使っちゃってよかったのかこれ?的なコンビニで買える重慶カップ麺やスナック類と抱き合わせで県外でどんどん評価が下げられそうなんだけど大丈夫なんだろうか?
>うんぱるんぱさん
やっつけではなく、確信的にベタなテイストで仕立てたものだと思います。我々と観光客が求めるものとの間には乖離があって、中華街における大多数の需要は後者のものであります。ただ、神奈川割、横浜割については地元宿泊者の比率が高くなっている点で通常の旅客対応とは異なる企画でのサービス提供があっても良かったと思います。それはニューグランドだけでなく他のホテルにも言えること。まぁどこも余裕ないんだろうけどさ。
横浜市民向けツーリストメニューですから、まあ満足度は低いでしょう。
アラカルトが一番でさあ。
>つちころりさん
宿泊費込みで、アホのような価格だったので、もとより何の文句もありません。