仲見世通りの脇道にある和風喫茶店。
ええ、ええ、知っておりましたとも。
ただね、あまりにネタフルすぎてさ。これを沼津土産として横浜の皆様に紹介するのは、なんだか負けたような気がして癪だったのよ!!
元々はお魚屋さんとして創業したらしいのね。それがどういう経緯をたどったのか、こんなお店に。
いや、外見は普通の甘味喫茶でしょ。店内は寂れた温泉街にありげなセピア色で、まぁ、ここまでは分かるのです。
そこに店主の趣味が乗っかっちゃったんだろうね。壁には昭和歌謡のレコードジャケットがきっちり貼られて、ジュークボックスからもちろん往年のポップスが流れまくる世界観の不一致。江戸VS昭和。
そんな環境だけでも、十分キャラが立っているのに! 中央にどーんと設置された水路から桶に乗った甘味が流れてくるという異世界ファンタジーなのよ!!
観光と思しき女子たちは大喜びだったけど、おじさんはもう食べる前からお腹いっぱいです。
カウンター席には、それぞれ東海道の宿場名が付いております。
入口で買った食券を、席に置かれたホルダーにはさみ、水路に流れてくる空桶に乗せて送り出すと、しばしの後、奥の厨房からお料理が流れてくる仕組み。そして食べ終わったら、空桶に食器を乗せて、下げ膳という、一見、省力なセルフサービスシステムなのであります。
でも、まごまごしてると店のオッサンが出てきて、券の買い方や伝票の処理を教えてくれ、そんでもって厨房に戻って作って流して、また店に出て、卓を拭いたり、ホルダー置き直したりするような。もう普通に注文とって配膳した方が遥かに早ぇことが、今日、他に残らなかった原因かとも思われます。
ちなみにイーラにも入っている「沼津魚がし鮨」は日本初の流れ鮨システムを売りにしてるし、なんなの、沼津の流れマニアックは。
あとね、出来上がりが、思いの外、早くって!
ちょっと、LINEの確認してる間に、保土ヶ谷のランプが光って、わーーー来ちゃったーーーという、ドタバタの動画をどうぞ。
ちなみに私は住所に近い保土ヶ谷席を選びましたが、厨房からの距離がある入口付近に座った方が、流れ来る様を長いこと堪能できるから、覚えておいてね!
まるっきり脱力なネタ店だと思っていたのですが、いやいや、あんみつがきっちりと旨いので、笑っちゃいます。
手頃値なのに、フルーツなどもしっかり入ってゴージャスなのよ!
ブリッとエッジのきいた寒天には、かき氷シロップ的な赤色のも混じって、カラフルだし。甘さ控えめの餡こはほっこり、えんどう豆もおいしいです。
他にきしめん食ってるリーマンもいましたが、こう見えて、手堅きクオリティで裏打ちされているお店なのかもしれませんね。
どうせなら、プカプカアヒルとかも流して、さらに悪ノリしたいところです。
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