我らの新横浜駅も、出口によって、近代オフィス街とど田舎という全く異なる風景に、「駅を間違ったか!」と面食らうのですが、京都駅も同様ですよね。
東寺以外は何も無ぇと言われる南側も、近年はイオンやホテル等が増え、だいぶ開発されてきました。でも、雅とは程遠いごくごく大衆的な町並みに、アンタッチャブルな香りとアリランの旋律みたいなイメージです。
こちらは京都駅の八条口から歩いて5分くらいのうどん食堂。
東寺通りコミニティ道路というらしいのですが、ちょっとした商店街になってるんだね。
元々は地元の人々が気さくに集うお店だったのでしょうが、ネット情報の拡散もあり、今では外国人観光客などにも人気が高まっているようなのです。周囲にはホステル的なものも増えてるし、新幹線待ちの空き時間に、ちょいと滑り込むことができる立地でもあるからな。
使い込んだ店内も、ピシっと清潔に維持されているのが京都らしさ。大衆店といえど、うちの近所にこびりついたようなドベドベとは根本的に異なる印象よ。
お店を守るは老店主とその下の老息子の世代。客席にはタクシーの運ちゃん、近所の婆さん、買い物袋をぶら下げたお母さんとごくごくローカルな雰囲気でした。
お店の名物はたぬきうどん。
そういえば、京都のたぬきうどんを食ってこいよという声もいただいてたよな。
京のたぬきは、我々の知る揚げ玉ではなく、刻んだ油揚げと九条ねぎのあんかけスタイルなんだよね。たっぷりの生姜を乗せてきゅっと締めますよ。
しかしさ、京都人はやたらとお揚げを食いたがるよな! 狐にでも憑かれてるんじゃなかろうか??
うどん自体は軟弱で、ごくごく気さくなもの。ここはやはり鰹だしのあんかけの魅力なのよ。気安くて、ホッとするようなお味で、酷使した中年の胃にじんわり染みてきますな。
例によって、皿売のいなり寿司なんかもあったんだけど、ちょっと頑張れば食べられたんだけど!
また次回の宿題にしましょうね。うん、デブも歳とったわ。
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