「イセザキ書房」向かいのワンタン専門店。
元々はお花屋さんだったんだっけかな?
その後、ネットカフェになったり、タイ料理になったり、中国物産店になったり。裏通りのアジアな拠点として、常に妖しさを漂わす物件といえましょう。
先ごろ、雲呑をウリにする食堂になりました。
看板に「東北菜館」とありますが、どのお店のことなのか、分からない。気がつくと、イセザキ界隈には中国東北料理のお店が随分と増えましたもんね。
お店は、昼に通りがかるかぎりではいつもガラガラです。
タンクトップ姿のオッサンによるワンオペで、この日はハスッパな姐さん達が片隅の席に陣取り、タバコをブカブカ吹かしながら、なにやら深刻そうな中国語会話を繰り広げておりましたよ。こんな時、向こうの言葉が分かれば面白いネタになるか、いや、知らないままの方が心穏やかに暮らせるかな。
メニューはメインの雲呑や丼など、台湾風なのかなと思わせる一方で、壁にはられた串焼や辛い料理などの写真からは、四川、東北みの方がむしろメインなんじゃねぇかという雰囲気も感じます。
”本日の” なんて書いてありますが、定食はほぼほぼ固定の内容かも。お昼だと税込、夜だと税抜って表記もありましたが、そんな区別もしてない感じです。
定番たるルーロー飯とワンタンのセットをいただきました。
丼の器がカスカスのプラスチック! しかもけっこう使い込んでいる点で、アジアの屋台らしさというか、場末らしさが満載なのであります。そんなとこだけ忠実にしなくても! ダイソーにも陶磁器が売ってるだろうに!
ただ、お味自体は悪くありません。フツーにイケます。
特に海苔と桜えびが散らされたあっさりスープの方。看板のワンタンはおそらく作り置きで、皮はやや硬くなってる印象ですが、エビ入りの餡はブリっとして、思ったよか、まともでしたわ。
飯のお肉もヌットリこってり煮上がっています。
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