旧中村橋商店街のはずれにできたビストロカフェ。
「大竹米店」の娘さんが、キハチ出身のシェフと結婚して、実家をリニューアルしたんだそうな。
ビストロ開店の報を耳にして、ビックリしましたよ。それは練馬の方の中村橋と間違ってるんじゃねぇかってさ。
たしかに商店街がほぼほぼ機能を停止した今でも、郵便局や信金に用足に来る老人の姿がちらほら見える一角ではあるのだけど「マヂかよ」と低く唸ってしまうようなチャレンジです。
かつてお米の袋が積まれていた店内は、ビストロを謳って恥ずかしくないくらい、すっきりとカッコよく改装されておりました。先代も含め総出の切り盛りのようですが、厳しきコロナ下でのオープンとなりましたし、対応は未だに手慣れない感も漂います。
お客さんの入りはどうなんだろう? この日はお昼もほぼ貸し切りな状況でやはり心配しちゃうよな。
ランチは3種のパスタとお肉、お魚、からあげのプレート。素材や調理法については、日々大きく変わる感じではなさそうよ。
本日のお肉料理は、鶏もも肉のロースト自家製ステーキソース。
敷居を下げるためでしょうか。ミニコース仕立てにはせず、前菜やデザート、ドリンクなどはすべて別注となり、単純にお肉ランチを頼むとこのワンプレートが出てきます。
お肉はほどよく焼かれており、ほんのり酸味と和っぽい味わいのある自家製ソースもとっつきやすいのですが、地元南区でのランチ相場を考えるとややもの足りなく感じます。
こちらは本日のお魚、メカジキのトマトチーズ焼き。
やはり丁寧さを感じる調理ではあるのですが、どうしてもカフェ飯っぽく見えてしまうワンプレートです。
こちらは追加の前菜5種盛り。
完全に渡欧しないような身近さも感じつつ、好感の持てる内容です。ワンプレートだけだと寂しいですが、もう一歩踏み込むと作り手の顔が見えるような気がします。
ただ、いろいろ手広く頑張ってらっしゃるのだけど、いまいちハンパな印象は拭えないかな。
奥様がたまのランチ会で贅沢をする場には物足りず、繁く通わせるなら、パスタへミニサラダやドリンクくらいはついてなきゃな。夜のお食事どころとしては使いづらい構成だし、元米屋のおにぎりモーニングは魅力的だけど、そんな朝から晩まで働くのは大変じゃん。
おそらく自慢のお米を生かした洋定食のお店にするのが無難な落とし所なのかな。でも、シェフ的にはもうちょっと作れるんだよってとこを見せたいのでしょうし、やりたいお店像とドベドベな下町環境とのすり合わせにはもう少し時間がかかりそうです。
やはりオプションとなる本日のデザートは、しっかりな焼きプリン。
カフェオレもおっきなボウルに淹れてくれました。
私がリピートするとすれば、ティータイムかな。
コメント一覧
敷地の広さと改築を餌に二世帯住みになりマスオさん化した新郎のようにこの地で頑張らねばいけなくなったのかもね。
いっそロコモコってカフェ飯丼やればいいかもよ。
地域に合わせてこってり目で。
チキンオーバーライスも変わらないでしょ。
それよりメカジキプレートのライスってどうしたかったんだ?
>うんぱるんぱさん
私は逆にカフェ飯にはなってほしくないわ。
通行く人や需要を見すぎてしまうと、あまりに夢がなくなってしまう土地柄だし。
おしゃれな一階と二階に干してある洗濯物のギャップが凄い…w
>匿名さん
むしろ、いい味出てるよ。
部屋貸ししてる店舗にありがちな光景だが、折角実家を店用に立て直したんだったら物干し台になるバルコニー作れば良かったよね。
>うんさん
中は改装してるけど、建物は外壁貼ったくらいでそのままなんじゃないかな?
いいじゃんか、洗濯物。下町の商店街だよ!