措置明けの大坂の街は、維新ホンマに大丈夫かよ!ってくらいの大賑わいでした。
特に商業施設がてんこ盛りな梅田界隈の人出には色んな意味で圧倒されましたね。ハウルの動く城も唖然と立ち尽くすレベルだぜ。
この日はなんぞ大坂らしいもんを求めてやってきたのです。ホントは串カツとかをしごきたかったのですけど、ワイワイ肩寄せ合う酒場環境に分け入るのはやはり憚られ、中心からちょい離れたこちらならばと避難してきたのよ。
でも、甘かったわ。ちっとも穴場じゃなかったわ。これは店を出る時の写真なのだけど、入店の際は長い行列があり、タイミング悪く、しっかり列ぶことになりました。だって、戻るのめんどいから!
お店はJRの高架下にある若向きなショッピングモールの外側にあり、客層も比較的若人が多い様子。我々のような観光客だけでなく、手慣れた風のローカルもリピートしているお店みたいです。
その昔、十三の本店まで行ってみたこともあるのです。
でも、お休みだったか、大行列だったかで、良く分からんうちに「キャバクラ行きましょうよ。近くに良い店知ってるので!」みたいなクソの流れに巻き込まれてしまった、ネギよか辛い記憶が蘇ってきましたよ。
ハナからお前が行きたかっただけじゃねーか! 山芋のようにもっと粘れや!!
調理は奥の鉄板で集中して行い、客前の鉄板は概ね保温用という感じです。
この日はカウンターに通されたのですが、間にコロナ板を据えた関係で、隣席とのシェアが難しい環境でありました。
まずやってきたのはオムそばの大。なかなかのボリュームでありますが、店のねーちゃんが私の体型を一瞥して、麺二玉分は楽勝ですって言うからさっ!
薄焼きにした玉子の上へ焼きそばを乗せ、しばし焼いた後に、ちりとりの上へドーンとひっくり返す見事な手際よね。
もっちりとした太麺に絡む、ほのスパイシーなソース。具は豚とキャベツのみのシンプルなものにしたんだけど、ちょうど良いと思います。
食べてる間に鉄板の上の麺がカリカリになっていくのもまたヲカシで、やはり粉物に関しては間違い無い街だわな。
お好み焼とねぎ焼は何がどう違うのか?
関東民には定義がよくわからないのですが、キャベツの代わりにたっぷりのネギが入り、比較的薄く焼かれたものなのかな? 味付けもソースの代わりに醤油ダレとレモンでいただく形です。
ネギの他の具は幾種類かあって、牛肉や牡蠣など、大坂の若人たちは必ずしも定番にはこだわらないオーダーをされているようでしたね。
我々は観光客なので、もちろん、すじねぎ焼の一択です。予め半切で出してくれました。
ペッタリしてますけど、口に入れるとふんわりトロける食感なのよ。
柔らかなスジ煮はコク要員。甘辛味は主張せず、こんにゃくもごく柔らかに煮え、アクセントというよりは全体のまとまりを乱さない慎みが見えます。
口内にはすじやネギよか、ダシの風味。醤油&レモンでさっぱりいただけますね。
なるほど、旨いわ。
だいぶ若いねーちゃんが焼いてるんだけど、なかなか見事な焼き上がりじゃん。
コメント一覧