蓑山の中腹にあるリゾートホテル。
埼玉に展開する「ホテルヘリテイジ」のグループで、敷地内にはオートキャンプ用のRVパークも併設しております。
ホテルは美の山公園に至る山道をどんどん登ったところにあり、基本は自家用車でのアクセスかな。
電車利用の場合は、最寄りの皆野駅だけでなく、西武秩父までバスが迎えに来てくれます。ただ、行き帰り一便のみの運行なので、必然的にチェックイン・アウトが重なって、大変混雑しますよ。
従来、林間学校的な団体受入れが中心だった施設なのかも。この日はあと10人くらいは余裕で寝られそうな広~いお部屋が割り当てられました。設備についても、それなりに手が入って、わりときれいな環境です。
ゆったりとした大浴場は日帰り入浴にも対応しており、大きな窓からは山々の風景が望めます。お湯は系列の「四季の湯温泉」から運んできたものなんだって。
今回は ”何とか生き残りたい!サービスてんこ盛りプラン” での宿泊。
お部屋のお茶菓子セットが山盛りでたまげたわ!
秩父銘仙の巾着の他、地元皆野の名物をピックアップしてくれてるのは嬉しいところ。ただ、1人1包の「秩父みそ」のお土産はどうなのか!? まぁ定番ではあるのだけれど、翌日以降も徒歩で観光する客にとっては文字通りの重荷となり、まとめて背負う私の肩にずっしりどっしり食い込みましたぞ!!
夕飯は部屋出しでした。
使われているお米やお野菜等は、なるべく地場の農園から仕入れたものを使っているそうです。
見た目はこんな昭和観光旅館風で、ことさらロコを感じたり、トキメク内容ではないかな。
ただ、宿がやたら自慢していた国産牛の陶板焼はちゃんとしたお肉を気張っており、思ってた以上においしくいただけましたよ。岩塩プレートに乗せて、ほどよき塩味でいただく式。
秩父ならではの郷土料理的なものを期待するとまだ弱いですけれど、限られたリソースの中で、がんばってる感は伝わります。
週末の夜には宿が花火を打ち上げてくれます。
これはコロナ不況にある地元の花火業者を救済する試みなんだって。
また、先着限定でしたが、お庭で焚き火ができるサービスもありました。
親族が夜間に焚き火動画をずーーっと眺めるほど病んでいるので、そんなに好きならをといろいろ探してはいるのですが、台持参のキャンプ場やグランピング等の他は、なかなか焚き火ができる施設が見当たらないので、こちらは貴重な存在だと思います。薪もたっぷり用意してくれます。
他に、この日はあいにくの曇天で中止になりましたが、美の山公園での夜空鑑賞会などが催されたり、いろいろと頑張って企画しているホテルです。
もっとも、雲海ツアーやネイチャーウォークなど、サイトに書いてあるツアーは必ずしも常時行われてはいないようなので、開催状況を事前確認して予約しましょう。
秩父名物の雲海は、本来、春や秋のものらしいのですが、時期外れの宿からも、それらしきものが見えました。
まだ朝の4時台なので、外には見に行かず、部屋の窓からやっつけて、ソッコー寝直しましたけどね!!
おそらく、建設当初よか木々も育っているのでしょう。だいぶ視界が遮られるため、これを見るなら、やはり美の山公園まで登っていった方が良さそうです。
朝食は宴会場にて。
これも過不足無き内容。竈門で炊くというご飯が粒立っています。
ちなみに手打ちうどんや手作りこんにゃくの登場を楽しみにしてたんだけど、朝夕ともにお目見えしなかったのは残念です。
これは施設裏手の散策路からの撮影。遠く麓に見えるのは長瀞の街ですね。
美の山公園は紫陽花の名所でもあるようで、こちらも ”あじさいの宿” をうたっております。でも、ロビーのあじさいは造花だったし、敷地内のそれはまだまだ育成中って状況でした。
一方で、敷地のそこここにそれっぽい山野草が生えてたりもしますし、気持ちのいい高原で、かつての夏休み気分を楽しめる面白い宿でありました。
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