名駅の天を摩するがごとき超高層ビル群よ!
その魁となったJRのツインタワーは、さすがに頭が高ぇってことで、トヨタ様の豪奢なミッドランドスクエアに東海一の称号を奪われましたが、世の出張族からかすめた潤沢資金により、さらに一本の建て増しを行い、駅ビルだけでも超巨大な商業圏を形成するに至っております。
低層施設に設置されたレストラン街についても、旧来のタワーズプラザと、追加のゲートタワープラザを合わせると実に76軒もの飲食店が入っているようで、大変な規模なんだな。
週末は若い層を中心にすげー賑わっておりましたよ。
やって来たのは、あんかけスパゲティの定番店「チャオ」です。
名駅では、コンコースに隣接する「名古屋うまいもん通り」にも出店しており、アクセスは至便。ただ、時間の余裕があれば、こちらのお店まで上がってきた方が落ち着いてお食事が出来る環境です。
平日の夜になると混雑もほどほどで、お仕事や出張帰りのスーツらがパラリパラリと立ち寄るような風景かな。
お一人様用のカウンター席もゆったり。とっつきやすいタブレット注文により、ソース多めやトッピング等、本来は常連向けなカスタマイズですら、気兼ねなく行えるシステムになっておりました。
こちらでもイナダさんの導きに従い、カントリーにコートレットを乗せたものを注文しました。
観光客的には、店頭に掲げられていた、みそかつあんかけスパというキャッチーメニューも気になり、内容もカツに味噌がかかるか否かというくらいの差異だったから、そっちでも良かったのかも。
ちなみにあんまりお腹が空いてなかったので、ゆで麺200gというスナックサイズでの腰引けた注文です。これはね、連食には便利な分量なんだけど、いざ食べてみるとちょっと少なかったわ。
もっと自分の中のデブを信じたいぜ!
チャオを評価するとこが、イナダさんらしさかなと感じます。
まずはラード炒めの素スパの味を見てみろとのご案内だったのだけど、なるほど、たしかにこれだけでも全然イケるのよ。システマチックに調理された高偏差な安定感が、このお店の特徴みたいなのです。
あんかけソースも、肉っぽさとトマトのバランスが良く、コショーやトロミも控えめ。
仮に名古屋から全国を狙うとしたら、こちらのスパならばそれなりの支持を集めそうだし、あんかけの産湯につかっていない我々にも抵抗なく受け入れられる品だなと感じました。
あんかけスパの定番といえば、ミラカン。赤ウインナーと各種野菜ソテーのメニューです。その野菜部分たる、カントリーの意味もこれまではよく分からなかったのだけど、どこかハッキリしないあんかけスパの軟体へ、骨格を与えるような役割かな?
ピーマンや玉ねぎの風味や甘さ。生トマトで後口を軽くしつつ、コーンやたけのこの歯ごたえ。メインにそれなりのパワーがあるにしても、やはりカントリーの土台は必要なのかもね。
コートレットはバリッと揚がった肩ロースのカツ。卓上にソースはなく、あんかけで食べることになるため、ここではソース多め無料のサービスが助かりますよ。ちゃんと揚げたてだし、肉屋惣菜なみの低価格もうれしいよね。
あんかけスパのスタンダードって感じで、食べ歩きの際は基準になるお店です。
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