琴平には名代のお土産菓子も複数存在します。
ただ、これらの多くは昭和の時代にバリバリ売った系の商品なので、今の世には訴求しなくなってきているのかなとも感じます。石松の金比羅代参とか、若い世代は誰一人知らんしな。
もちろん変わらず守ることも大事ですが、世相に合わせ観光のあり方、楽しませ方もアップデートしていかねばならないのだと思います。
こちらの看板となる灸まんも、元々は旅の疲れを癒やすお灸自体が琴平の名物だったようで、すでにそのモチーフは世の中から失われておりますよ。昔は爺婆のお灸を手伝ったこともあったけどなぁ。お灸が熱い的なコントもとんと見なくなったもんな。
もちろん、これまで育てた知名度は有効ですけれど、面白さでウケていた部分が消え、お菓子の姿やお味そのものの価値が問われてくる段階がいずれやって来るんじゃないかな。
その点、かまどのデザインの方がまだ楽しめる余地があるか。
販売コーナーの一角に腰掛けて、お茶することが可能です。
ストーブの上のやかんがカンカン鳴ってるような、それっぽき参道の茶店環境ですよ。
灸まんは黄身餡の入る焼き皮饅頭。卵風味は控えめで白あん寄りのありがちなお味。
椿の葉の上には栗入りの羊羹。わりと優しいタッチの甘みです。
煎茶のセットかなと思って注文したら、このお茶はみんなに出るものらしく、うっすいおいしくないやつでした。
値段も相応に安く提供してくれるのだけど、おいしいお茶と合わせたほうが商品も映えることだし、別途、緑茶のセットがあっても良いかもね。
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