「揚州飯店」も、かつては中華街において複数店舗を展開していたグループです。
目下「揚州麺房」だけは健在ですが、大通りにあった別館や「揚州茶楼」「揚州酒家」は閉鎖。本店も元「珠江飯店」だった建物に移転して営業をしております。
旧来の印象は決して強かないのよ。
団体等を受け入れる昭和な大店で、そもそも地方性やらを押し出す時代でも無かったし、ベタベタな中に時たま面白いメニューが交じるくらい。知名度は相応だけど、それほど強いブランドではなかったと思います。
だから、本店移転を機に突如高級路線へ舵を切っても、マヂかよって感じで寄り付かなかったのよ。
この日は紅包くじでもらったクーポンを消費すべく立寄った次第。もっとボチボチ営業なのかと侮っていたら、平日でも、しっかりお客さん入っているようで、意外な行列をしてしまいました。
もしかしたら、いくらか席を絞って営業しているのかもね。
若い料理長が着任後、素材等にこだわる路線になっており、席につくと、その日のおすすめ黒板でもって、鮮魚料理などがドカンとアピールされるような流れです。
一方、店舗環境等は相応な痛みもあり、必ずしも高級感漂うとまでは言えないかな。
日替わりランチも無くなったようで、お決まりからの選択です。
もちろん、アラカルトからの注文も可能ですが、ランチについてはミニコースも含めベタベタな内容で、せっかくの新機軸の良さを漂わせないところは、もったいないな。
酢豚も写真ほど真っ黒ではなかったんだけどね。
アツアツ揚げたて、ほどよき黒酢の塩梅で、お味はおいしかったです。
ご飯もちゃんともっちりおいしいものを出してくれるのも、中華街ランチでは希少か。
海老ワンタンメンは、麺もスープもワンタンも、ごくごくレギュラーな仕上がり。
麺専門店を構えているのに、これじゃなぁという感じで脱皮できてません。
すっかり食べ終わった頃に、セットの焼売と海老蒸し餃子がやってきました。
謎のソースが乗ったムッチリな杏仁豆腐はオプション追加したもの。
こんなのも、もったいぶらず、はなからセットにしときゃ、ケチもつかんのになって思います。
いっそ、ハンパなベタ路線とは完全決別して、もっともっと背伸びしちゃえば良いのになって思います。
「聘珍樓」も亡くなったことだし、席は空いてるんじゃないか?
コメント一覧
揚州飯店と言えば満席だと別の店舗に案内されたりするキャパがありましたね。
個人的には一人でもおひつでご飯が出てきて、ご飯も料理もなかなか安定していたイメージですね。
>かりんとうさん
懐かしのおひつランチ。
近隣ワーカーのお昼ごはん風景としては、かつての中華街の方が活気がありましたね。
珠江飯店懐かしいです。菜香系列でしたっけ?
いい場所なのに閉めてから長いこと空いてましたよね。
大通りの古株だった均元楼、老正興菜館なんかもとても懐かしいです。
やっぱり大通りには広東料理や上海料理のまっとうなお店が残ってほしいと切に思います。
>のあきちさん
菜香の母体が珠江だったので、一つの時代が終わった感じでしたね。