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博多・中洲川端の「鈴懸 本店」で安納芋のぜんざい

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博多座の向かいに本店を構えるお菓子屋さん。

現代の名工にも選ばれた中岡三郎氏が立ち上げた、大正12年創業の老舗とのこと。

ただ、これがご当地で育まれてきた、そのままの姿とは思えないんだよな。

関東では「新宿伊勢丹」への出店で知名度を上げた印象ですが、おそらく中興の祖がいて名店銘菓のテイストをいいとこ取りしたような、九州の「たねや」的な近代性と洗練を感じるお店です。

本店には高級感漂う喫茶室も併設しており、女性達に大人気でしたね。

甘味の他、デザート付きの洋食ランチが好評らしく、実際、シセパ的要素も加わった侮れない内容だったのです。

ほんとはパフェを食べるつもりだったんだけど、アイスを3つも食ったら凍え死んでしまうような大寒波で、お外では雪まで降り始めましたから、急遽、ぜんざいで身体を温めることにしました。

うん、おいしいわぁ~ 染みるお味だわぁ~

ぜんざいがしっかりが甘いから、芋自体の甘さはあまり目立たん代わりに、表面を焦がして焼き芋的香ばしさを加えております。小さいお餅もまた、良い色にこんがり焼けており、まさに上々のバランス。

道楽営業なのかもしれませんが、もし、この鈴懸茶舗が全国展開することになったら、「虎屋茶寮」もうかうかしてられないでしょうな。

ざっと見、本店限定となる商品は見えませんでした。

また別の日に博多駅のお店に寄って、名物のいちご大福と季節限定甘酒饅頭を買ってきました。

他にも岩田屋や大丸へ出店しており、ご当地のお菓子屋さんの中では別格の売れ行きです。

苺大福はこの高クオリティを安定供給する恐ろしさよ。

やはり、ご当地のあまおうなんでしょうかね。中身はほぼ苺で、でっかく甘いやつを核に据え、こしあんで品よく支えておりますよ。

もちろん、おいしいです。持ち帰っても発酵でシュワシュワしないし、水分でべたべたにもなりません。

甘酒饅頭のようなお菓子を作ってくれるところも頼もしく感じますね。

ほんのり甘い酒の香り、薄紫色のすっとしたこしあんのお饅頭。

ちなみに博多祇園山笠の際に3つの老舗菓子店が祇園饅頭という商品を売り出すようですが「鈴懸」のものはこの甘酒饅頭になるんだって。 

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