参道にある太宰府天満宮御用達の和菓子店。
この立派な看板を見てくれよっ!!
決して間口の広いお店ではなく、この賑やかなお土産街においては、ともすると梅ケ枝餅勢に埋もれかねない存在ですが、いやいや、他を素通りしてでも寄るべきは、こちらのお店です。
この看板を拝むだけでも価値あるもんな。
店頭には看板銘菓である宝満山を筆頭に、面白いお菓子がならんでおりました
メレンゲを寒天で固めた淡雪羹というお菓子がありますよね。
こちらでは黄身も合わせて、黄蘗色の棹菓子に仕立てております。やはり、ご当地のお菓子は鶏卵がポイントになることが多いようですね。
ふんわりシュッとした口溶けで、たまごの香りが上品に楽しめるもの。
宝満山、おいしいわぁ。
うその餅は、求肥の芯に落雁的な粉をたっぷりまぶしたお菓子です。
しそ風味の求肥には卵白も使われているらしく、ふんわりとした口どけよ。
中で区切られて16個分が入っているのですが、面白いのは、その一画に小さな木彫りの ”木うそ” が隠れているところ。
これは鷽替えという太宰府天満宮の神事にちなんだ縁起物で、春先以降は博多人形の土うそに変わるんだって。ただ食べておいしいだけじゃなく、楽しいお土産になりますよね。
天皇皇后両陛下、九州御巡幸の折の献上菓となった、梅守です。
これは麩焼きでこしあんを挟んだお菓子。
麩焼きは気泡大きく焼かれ軽い食感です。表面に砂糖がまぶされてしっかり甘く、滑らかなこしあんもまたしっかり甘いという、たいへん食べごたえのある一品です。
さらに言うなら相当デカいから、両陛下が無事完食なさったのか、お茶は何杯召し上がられたのか、気になります。
こいしまめは寒梅粉を練った小さな粒。
ごま、梅、きなこ、ニッキ、しょうがと色ごとにお味が異なりますよ。
よろつよは、先に挙げた宝満山を切って干したものなのかな?
メレンゲをサックリ柔らかくしたような食感で、玉子の風味をより濃厚に感じるようになります。これは私の大好きな系だわ。
宝満山同様、いくつか種類があり、今回は大徳寺納豆入りにしてみたのですが、塩っけとほろ苦き風味がアクセントになって、我ながら良き選択をしましたよ。
福岡大衆食旅の暇つぶしとなる大宰府行でしたが、これらお菓子を買いに来るだけでも、十分に価値がありますね。
奥さんが、「どうぞ」って、飛梅をおまけしてくれました。
ポリサクの香り良き和三盆です。
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