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有馬温泉の「三津森本舗」で炭酸煎餅

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有馬温泉は三宮から電車で40分ほどのアクセスの良さ。

高級宿が多いから気軽には泊まれませんけど、ひとっ風呂浴びて、お昼を食べて、お土産買っての日帰りレジャーでも十分楽しめる場所ですね。

有馬名物といえば、炭酸煎餅。

温泉各地に同様のお菓子が販売されておりますが、この有馬が発祥だという説もあるようです。

明治創業の「三ツ森」は、炭酸煎餅の元祖を名乗るお店。

三津森だったり、三ツ森だったり、表記が安定しませんが、他の屋号も含め、有馬温泉に10近い店舗を構える最大手でもありますね。

観光案内所の向かいが本店になっているようですが、湯本坂にあるこちらの店舗は創業の場所らしく、雰囲気ある環境で昔ながらの手焼きや耳取りの風景も覗けます。

炭酸まんじゅうというと一般的には田舎っぽい蒸し饅頭が多いイメージですが、こちらの商品は一口サイズの焼皮饅頭でした。

中にはほんのり柚子な白あんが入り、皮の表面にザラメがジャリっとします。

炭酸煎餅は、やはり兵庫の名物である瓦煎餅とは異なり、卵を使用しません。小麦粉や砂糖等の生地へ、ご当地に湧き出る炭酸水を混ぜ込み、極薄に焼き上げたお菓子。

主に食感へ寄与するとのことだけど、現在は重曹やデンプンを加えることもあるようで、炭酸水がどれだけ仕事をしているのかはよく分からんわ。

開発秘話を読むと、薄く焼かないと逆に膨らみすぎる弊害があったらしいよ。

安いし、カサがあるという部分はお土産好適と言えるかもしれませんが、ガッカリ土産というか、正直、もらって嬉しいものじゃないなと長らく思っておりました。

外装ももっとモサかったから、せめて宝塚レビュー缶でもなければ自ら手は出さないなって。

今回、久しぶりに買ってみましたが、シンプルかつレトロがいいじゃんか。

煎餅も、もっと脆くて、モソったイメージだったんだけどな。

模様もクッキリ綺麗に出てるし、表面の照り、パリサクな軽い食感、控えめ甘みもちょうどよく、あれ、意外とイケるじゃんかと印象を改めた次第なのです。

その他、有馬には手焼きと機械焼きの食べ比べや、秒で食感の変わる焼き立ての販売、各種アレンジスイーツもあり、面白そうでしたよ。

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