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鎌倉の「美鈴」で蝶の谷戸、昇鯉

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宝戒寺近くのお菓子屋さん。

まぁ、月一くらいは鎌倉に出かけるようにして、
月替りお菓子を制覇してみようかなと思い立ちました。

続けられるか不安なんだけどね。

四月のお菓子は新緑清々しい蝶の谷戸であります。

箱には縁のあった歌人、山崎方代の歌が添えられます。

「もろともに 聞きとむるべし とうとうと 樹木は春の 水あげてをる」

切ってみると、真ん中にどら焼き皮がサンドしてありますね。

これが食感や風味のアクセントになってますが、
もうちょっと柔らかくてもいいのかなって気がします。

相変わらず、あんこはおいしいのですが
ひっくるめて食べた感じも、ややパッサリしておりましたね。

一応、その日の内に食べたんだけどな。
ちょい時間経ちすぎちゃったかな?

5月のお菓子は空に踊る昇鯉。

「さつきの空に 桐の花が 咲いておりたり」

包みを開け、この歌を見て、
うーーーんと唸るのが、買ってきた夜の食卓風景となります。

一応、国文学専攻も要しているのですが、
どうがんばっても「桐」が読めないというね!

んでもって、この季節なら~が咲くわよというような
教養風雅の香りが全く漂わない我が家です。

写真だとやや緑がかってますが、
どちらかと言うと空の水色に近いです。

求肥に蜜煮の小豆が散らしてあるシンプルなお菓子ですが、
たるぅんとやわらかな求肥の食感がたまらん!

甘みもバランス良くて、とてもおいしくできたお菓子だと思いますよ。

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