地下街のに入る「菜の花」の カフェ。

このエリアを歩けば否が応にも目に入ってくる菜の花ブランド。
昔、よく小田原に来ていた頃は気鋭のお菓子屋さんが頑張ってるな的に応援していたのですが、箱根あたりの菓子市場がすっかり席巻されてしまっている現状を見ると、さすがにやりすぎだろうと思ってしまう今日このごろです。歴史の厚みがある土地も一度文化が弱ると脆弱なんだな。
元は「光栄堂」という老舗のお菓子屋さんだったんだそうな。跡取りだった先代の名物社長が自らのブランドを立ち上げグイグイ押し上げた経緯です。先代は引退後、趣味の骨董や器の店を東海道沿いに出店。ハルネにもちょっと意識が高すぎる衣類や生活雑貨のお店を展開して、それはそれで素敵なんだけど、いったい誰が買うんだっちゅう感じですよね。とりあえず、儲かってるんだろうなってことだけは良くわかります。

お菓子の販売コーナーに隣接するカフェは、セルフ式の気さくな体裁。休憩はフリースペースで事足りるハルネでは貴重なお茶スポットと言えますね。
コーヒーはわざわざの自家焙煎で、深煎り浅煎り2種類のブレンドをハンドドリップで淹れてくれます。せっかくの踏み込みなので、もうちょい頑張っても良いのかなと思います。お味は浅煎りの方が良さそうです。
人気の焼きモンブランはフォークでは上品に扱えないので、バックリ丸かじりするしかありません。
薄いパイ皮がパリパリ。中に立派な栗の渋皮煮とアーモンド粉の入った生地が入ったリッチなお菓子です。ただ、お味はやや油重くて、栗の渋川風味もかき消された感は残念。
どっちか選ぶなら月のうさぎの方が良いかなと思います。

一部、生菓子も扱っています。
夏らしい笹の露。
お土産を買う前に「菜の花」のお菓子をちょっと味見するにはいいのかなって感じです。
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