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  • 吉野町「豚仙人 吉野町本店」の国産豚ラーメン ミニ

    吉野町「豚仙人 吉野町本店」の国産豚ラーメン ミニ

    一応、国道16号線沿い。

    中心部の混雑からもやや外れた立地だし、旧市電ルートのため、道幅に余裕があるので、ちょいと路駐して麺を啜る習慣が、ほそぼそと残っているエリアです。

    つっても、パッとはしない「さつまっ子」とか「東京庵」とかなんだけどね。

    こちらもコロコロと看板を変えながら、塩をやったり、味噌をやったり、定食出したりと、捗々しくない営業が何年も続いていた店舗なのだけど、二郎インスパイアでもって、やっと花が開いた模様。

    休日等は行列している時もあるし、その後、いくつか支店も出すようになったみたいですよ。

    小さなお店はだいぶくたびれており、効いてんだか、効いてないんだか分からんようなエアコン下で、野郎どもが汗かきながら豚をかじる様は、いかにも南区下町らしい風景です。

    二郎系を食べるのに、決意と覚悟が必要な年齢ですよ。

    マシ以前の懸念として、果たして、今の自分は規定量を食いきれるのかという恐怖と戦いながら、内心ドキドキでカウンターに腰掛けている私です。

    そのプレッシャーでもって、食べる前からなんだか胃が痛いもんな!!

    ちなみに当店は、うちは特に量が多いから、おいしく食べられるくらいで諦めていいんやで的な、優しい文言が貼られていたりもするお店です。でも、わざわざ来て、残すなんてさ……

    そうこうしているうちに、ニンニク少しの仕様でやってきたのが、これ。

    なんとも豪快なお姿よね。

    第一にヘタレにくい、ゴワゴワな太麺が特徴的なんだな。もやしとキャベツのシャキシャキ野菜とともに終盤まで食感を楽しむことが出来ますよ。

    まろみのあるスープは、思ったほどは重たく感じませんね。カエシにしょうゆ香ばしさがあって、アブラのいい風味と共に、ジャンキーな魅力を放っております。このアブラならマシにしても良かったな。

    なるほど、単に珍しさや量でお客を集めているのではなく、ラーメン自体にも十分な魅力を備えていることが分かりました。

    しかし、ボカンと乗っかる、こぶし大の豚がさ… 正直、300gの麺よりも、この肉の方が難関なのです。柔らかく煮えているし、お味もマズくはないんだけど、とにかくデケェんだよ! 

    オジサン涙目になって、かじってんだから!!

    そんなこんなで、フーフー言いながらも、なんとか完食して、己の威厳を保つことが出来た次第です。

    なお、男としての私の器は、ミニサイズ相応!!

  • 長者町「しげた」のおはぎ

    長者町「しげた」のおはぎ

    横浜では珍しい、明治創業の老舗和菓子店。

    「しげた」というと我ら南区のお菓子屋さんというイメージなんだけど、元々は長者町に水飴屋さんとして創業したのが事始めなんだって。

    現在では、HPにも「横浜長者町しげた」を掲げるようになっておりました。

    今年のお盆のおはぎは、しげた製。

    村のおはぎというよりは、街のおはぎって感じの仕上がりよ。

    小倉っぽい粒感を残す餡はスイートな味わい。

    上品なサイズなので、もうちょい食べたくもあり、2個づつ買うのが安全です。

    水羊羹と、この時期の新定番になっている甘夏大福。

    いったい誰が買うんだという高級フルーツ大福の専門店が各地にやっつけられ、案の定、徒花として散っていく、今日このごろ。

    控えめな白あんであれば、イチゴだけでなくいろんな果実を包容できるのだということは分かりましたが、その中でも爽やかな酸味とほろ苦さのある甘夏は抜群の好相性ですよね!

    うちの近隣では「しげた」が作ってくれるので、夏が来ると楽しみなのです。

    皆さんも是非お試しあれ!

  • ここが十勝のアヴァロンか 「六花の森」

    ここが十勝のアヴァロンか 「六花の森」

    皆さんは御存知でしたか?

    「六花亭」は、十勝の山野草が咲き誇る森を所有しているってことを!

    ステキ! もうめちゃくちゃに抱かれてもいいわ!

    こちらに寄ることも、旅の大きな目的でありました。

    今回は帯広駅から「十勝バス」の日帰り路線バスパックを利用してのアクセスです。

    ちなみに十勝エリアでは、自然を生かした庭園が定番観光スポットになっているらしく、「六花の森」以外にもいくつかの行き先が設定されておりました。

    ただ、いかんせん、それらをはしごするにはバスではキツく、レンタカーが必須なのよね。

    「六花の森」のある中札内村へも、古い路線バスにゴットゴト揺られて、1時間強か。

    なんだか見たことにある景色が続くんだなと思ってたら、なんのことはねぇや、帯広空港の近くでさ。そんなら、空港を起点に様々巡る観光路線があれば、郊外の観光もはかどるのかなと思ったりはします。

    バスは直接接続せず、「道の駅なかさつない」に到着します。

    「六花の森」へはここから歩けなくもないのだけど、レンタサイクルを借りて向かうことが推奨されておりましたよ。

    道の駅には十勝の幸が山盛りになっているだろうと期待していたのよ。農産物等をガッツリ発送してやろうと勇んで覗いてみたのだけど、直売所は控えめな規模だし、普通に通販で買うのと大きく変わらんような内容だったのよね。

    帯広も含め、意外とお土産に乏しい十勝です。ちまちま小売するような出荷規模ではないのかもな。

    ただ、豆の資料館があったり、古民家を移築したお蕎麦屋さん、ご当地らしい屋台グルメのお店がいくつも出店しており、バス待ち時間に退屈はしない拠点にはなっております。

    いかにもな風景をゆっくりサイクリングしつつ、ここへきて、やっと北海道旅行の風情を味わう事ができました。

    「六花亭」は西帯広駅の近くに本社工場を構えておりますが、「六花の森」は中札内村にある六花の森工場の敷地に併設されております。

    こちらでは主にマルセイバターサンドが製造されているらしく、周辺には、えもいわれぬ甘香ばしい香りが漂っておりまして、もうね、すぐにでも近所に住民票を移したくなるくらいよ!

    小田豊四郎が清水の舞台から飛び降りつつ導入したチョコレート製造用のニーダーが、飽くなき挑戦のシンボルとして、さりげなく保存されておりました。

    「六花の森」へのエントランスはこんな感じ。

    正面の建物で受付を済ませて、いざ入園いたします。

    元々どういう状態の土地に造られたのかは存じませんが、十勝の原生の森というよりは、人の手で綺麗に整備された森林庭園の印象ですね。

    内部は「帯広市野草園」のように鬱蒼とはしておりません。木々は適度に間引かれて、風通し良く、陽の入る環境になっておりました。

    敷地は10haと、北海道感覚ではそれほど広くもなかったのですが、程よく散策できる規模です。

    足元には、件の包装紙にも描かれている十勝六花の他、折々の草花が計画的に植えられており、訪問者の目を楽しませてくれます。

    4月下旬から10月中旬にかけての期間限定開園。

    短き春の風景ですね。

    かくあるべしという設計の元で、わりとファンタジックな環境が造られております。

    2007年の開園とのことですが、まだまだ若いというか成長途上を感じる部分もありますね。

    森を抜けると、きっちり芝が管理された、広~い原っぱがあり

    丘の上には

    坂東優の彫刻作品が展示されております。

    お姉さんも思わず寝転んでいたけど、気持ちよさそうじゃ~ん。

    庭園内にはクロアチアの古民家を改装したという施設がいくつか建っており、「六花亭」の包装紙を描いた農民画家、坂本直行の作品や児童詩集「サイロ」の表紙等が展示されております。

    「六花の森」は十勝らしい庭園美術館にもなっているのです!

    特に、十勝で牧場経営をしながら、山岳や草木を描いた坂本直行の作品は、ご当地の環境を肌で感じながら鑑賞してこその味わいがありますね。

    なお、途中の休憩所には、さりげなく、マルセイビスケットと珈琲が置かれている心憎い接待よ。

    こんなん、阪東橋スラムにあったら、箱ごと、ポットごと持っていかれるからな!

    敷地内には札内川の支流である三番川が流れており

    そこから水を引いた小川やため池が湿地の環境を育てております。

    よく見えないけど、オタマジャクシなどが元気に泳いでおりました。

    再び苔むした静寂の森へと戻り、

    出口は工場併設のカフェ&売店と至る順路です。

    もちろん、立ち寄っておりますので、この後のレポをお楽しみに!

    その① その②

    出来立てバターサンドが、めっちゃウメェからさ!!

    帰りにちょこっと見てきた札内川は、度々 ”清流日本一” に選ばれているんだそうな。

    実は私、ここでも宿題を残しておるのです。

    中札内には、もう一箇所、「六花亭」の運営する「アートヴィレッジ 中札内美術村」があるのですが、そこは土日祝しか営業しておらず、今回の旅では利用できなかったのよ! くっそー!

    本来ならば、森と村で、午前午後を完璧に過ごせる観光プランなんだけどな。要するに、これほどのコンテンツを擁していても、常時開館するほどの集客は見込めないというのが、観光の現実でもあるわけです。実にもったいないな。

    なんだか、帯広市街に帰るのがいやになるくらいの、のどかな景色でした。

  • 中札内「六’cafe」のチキンバスケット、豆のスープセット

    中札内「六’cafe」のチキンバスケット、豆のスープセット

    「六花亭製菓 六花の森工場」に併設されたカフェ。

    「六花の森」の出口にあり、ここでお土産の買い物と一服ができるようになっております。

    着いてすぐに、まずはお昼ごはんをいただこうと、順路を無視しつつやってきましたよ。

    ご覧のように、広い窓から、気持ちのいい芝の原を望む好環境。

    この日は平日だったので、それほど利用者もいなかったのだけど、ここで、のんびりぼーっと過ごすだけでも魅力的だなと感じました。もちろん、常になんらかのものを口に運びながらね!

    店内はカフェテリア風の体裁で、気さくに利用することができます。

    メニューは絞られており、お食事と生菓子とドリンクがそれぞれ数品ずつといった内容です。

    当店限定メニューのチキンバスケットが、和風ネギソースの唐揚げだったのは微笑ましいところ。

    変にこじらせないというか、地に足の付いた感じはしますよね。 

    揚げたての唐揚げは間違いないお味で、ボリュームもたっぷり。

    そして、ポテトサラダが旨いんだわ! 

    ゆで卵をたっぷり使い、やたらと酸味甘味を加えない調味で、品良き塩梅だったのよね。

    こちらも当店限定となる豆のスープセット。

    このスープも旨いじゃんか! 

    どっしりとしたトマト味に程よくスパイスもきいて、いろんなお豆がどっさり入っておるのですよ。

    まさに十勝豊穣のお料理で、帯広旅ではこういうのが食べられたらよかったんだよな。

    レトルト商品化も待望!

    ふんわりサクッと焼かれたミニフランスもいい感じだし、怖いわ、六花亭が。 

  • 中札内「六’cafe」の作りたてマルセイバターサンド、ショートケーキ

    中札内「六’cafe」の作りたてマルセイバターサンド、ショートケーキ

    「六花の森」の出口に設置された「六花亭」のショップ&カフェ。

    森を散策の後、再び戻ってまいりましたよ。

    店内には、カフェの他に「六花亭」のお菓子やグッズを扱う売店も併設されております。

    本店ほどではありませんが、商品は一通りならんでいるので、ここでお土産を調達することが可能。

    欲をいえば、坂本直行の画集なり、サイロ関連の詩集なり、ミュージアムグッズの部分がさらに充実してくれると、なお良いよね。

    ロッカフェに来て、必ず召し上がっていただきたい品!

    それは、マルセイバターサンドです!

    「そんなん、浴びるほど食ったことがあるわ」と思われた皆さん。いやいや、話を聞いてくれ。

    実のところ、隣接する六花の森工場では、主にバターサンドを製造しているらしく、ここでは作りたてのお品がいただけるのですよ! これは帯広本店でも味わえない逸品よ!

    通常品と何が違うかというと、ビスケットが、ザックザクなんだわ! 

    もちろん馴染んだ後のしっとろホロリも良いのだけれど、マルセイビスケット的なソリッドな食感と香ばしさ、ホワイトチョコ入のバタークリームの風味もフレッシュで、すごく魅力的だったのです。

    オジサン、すっかり気に入って、本日2個目をいただくところ。

    これなら、たねや最中的に御自分サンドの商品があってもいいかもな。

    シンプルで何の変哲もないショートケーキに「六花亭」の凄さを感じます。

    なんといってもクリームの真面目な旨さよ!

    口内ですっと溶ける、上品で素直なお味です。

    お菓子はどれもおいしいし、手頃値だし、マヂで何も言うことはねぇわ。最高だわ。

    ドリンクでは、香濱烏龍茶というのが気になったんだけど、大阪の「清水一芳園」の商品らしい。これだけペットポトルで提供されており、余ったら持って帰れます。

    飲みやすく、和寄りな烏龍茶でした。

  • 帯広「六花亭 西三条店」のチョコバナナシュークリーム、プレミアム25 抹茶

    帯広「六花亭 西三条店」のチョコバナナシュークリーム、プレミアム25 抹茶

    西3条南1丁目にある「六花亭」の直営支店です。

    この西三条店には、なんと、シュークリームの実演工房が併設されているの。

    他にはモーニングが食える「六花亭ガーデン」など、さすが帯広地区の直営支店は一味違う内容です。

    本店から1kmちょいの距離ですが、店舗は主要な幹線沿いに立地しており、駐車スペースも比較的ゆったりしているので、地元の方は利用しやすいのかもしれませんね。

    ここが本店と言われても、違和感ないくらい。大きな吹き抜けのある立派な佇まいです。

    やはり、ニ階にはお食事もできる喫茶室が併設されており、売店で扱う商品も概ね本店と変わらぬ内容でした。

    ただ、よく見ると、こちらでは採れたてのホワイトアスパラが販売されてたり、必ずしも画一でない部分もあるので「六花亭」巡りは気が抜けません。

    また、自社商品に混じって、全国各地の名品が若干数ならぶこともあるようで、それも店によってまちまちな部分なのかもね。えっ、こんなものまで作ってるのかと驚いたら、他社品だったりします。

    シュークリームは喫茶室でいただきましたが、階下の実演工房前にスペースがあり、スタンド的に利用することも可能です。

    シンプルなカスタードのシュークリームだけでなく、中にプリンを入れてみたり、ティラミス風だったりの創作系もラインナップ。

    一応、作りたてってのが売りなんだけど、常時稼働しているわけではなさそうで、完成品が冷蔵ケースにストックされておりましたね。

    チョコバナナのシュークリームも、皮の食感等にフレッシュは感じませんでしたが、お味自体は間違いなくおいしいものでした。 

    もちろん、シュークリーム一個ばかしで、満足するデブではなく、ケーキもいただきます。

    プレミアム25 抹茶。

    このプレミアム25というのは、2.5時間かけてじっくり焼き上げるチーズケーキのシリーズで、この季節は抹茶味提供されておりました。

    大きくて、ボリューム満点! 抹茶の風味とチーズの味わいが上品に調和しており、ネットリしっとりしつつ、重たすぎない、優しい甘みのケーキでしたわ。

    外側からは分からんけれど、中に栗粒が入っており、刺さったマカロンも甘さのアクセントとして良い感じに機能しております。 

    おいしいな。

  • 帯広「六花亭」の男爵他、お土産たくさん

    帯広「六花亭」の男爵他、お土産たくさん

    ほんとは帯広から芋なり豆なりをボコボコ担いで帰る予定だったのです。

    しかし、食の宝庫のお土産小売はだいぶ淡白で、物産は別途お取り寄せ注文してくれや的な展開だったんだよな。正直、肩透かしな内容でした。

    となると、ここでも「六花亭」一択となるわけです。とにかく「六花亭」買っときゃ、間違いないのよ。

    もっとも、かのお店もも、近年では店舗で滞留している在庫からではなく、工場から作りたての商品が直送される仕組みが整備されており、店頭にも注文用のPCが設置されているくらい。

    関東などの消費地から距離の離れるデメリットに対し、最適を模索しているのだろうなとも感じます。

    やはり、忘れてはならないのがマルセイバターサンドです。

    ぶっちゃけ、横浜のデパートでも、全然手に入りますけど、現地ではひときわ輝いて見える品です。

    ”バ成タ” と書かれたレトロ風なパッケージは、帯広開拓を率いた「晩成社」が北海道で初めて商品化したという、バターのデザインを復刻したものだったんだね。よく見ると依田牧場製って書いてあるもんな。

    つまり、”マルセイ” ってのは「晩成社」のマークで、先人へのリスペクトの印なのよ。

    この商品、元々は「小川軒」のレーズンウィッチに触発されて開発された経緯らしいのです。

    我が横浜では「かをり」のそれが定番だった時代に育ち、その衰退とともに、ひっくるめたイメージで捉えておりましたが、改めて味わってみると、やはり「六花亭」のバターサンドは格別ですよ。

    バターとホワイトチョコを使ったクリームの滑らかでリッチな味わい、レーズンやブランデーのほどよい大人風味。

    誠実かつ、真っ当な、とてもおいしいお菓子だと感じます。

    ビスケットは工場でいただいた作りたてザクザク食感もすこぶる魅力的でしたけど、日数を置いて、適度に馴染んできたものも、また別の良さがありますね。

    売店には、各種詰め合わせも販売されておりますが、別途、缶だけでも売られており、お仕着せではない自分好みのセットを詰めて持ち帰ることも可能です。

    今回はこんな感じに持って帰ってきました。

    私にセンスがないせいか、既製セットの方が見た目もずっとキレイなので、あえてニッチを攻めたい自家用です。

    先ごろ、マルセイバターケーキにクルミ味が新発売!

    こちらはチョコクリームではなく、キャラメルクリームとクルミ粒が挟まれ、より豊かな味わいになっておりました。マルセイバターケーキ(くるみ)、超オススメです。

    白い花の咲く頃は、初夏らしく中にレモン味のマシュマロが入った爽やかなチョコレート。

    マルビスこと、マルセイビスケットも外せませんね。これも地味だけど、すこぶる旨い品。

    男爵はその名の通り、じゃがいも型の饅頭が2個コロンと入っております。

    十勝らしくミルクあんを詰めた小粒な焼き皮饅頭。

    いかにも野暮ったいのだけど、餡と皮がよく馴染んでおり、食べてみると馬鹿にできな旨さなのよ。

    こういう品に、らしさが滲むのかもな。

    北海道命名百五十年記念菓である北加伊道は、小倉餡のパイ包み。

    他店だとただ油っぽく、風味も悪いパイ菓子だって、「六花亭」が作れば育ち良き味わいよ。

    六花の森で買ってきたポストカードやメモ帳。

    坂本直行の描いたこの包装紙デザインだけでも、万金の価値がありますよね。

    カラフル・マンスは、6種の味のコイン型チョコレート。

    六花の森は、オオバナノエンレイソウ、ハマナシ、エゾリュウキンカ、それぞれ、ホワイト、イチゴ、パッションフルーツ味のチョコレートです。

    十勝六花のうち、三花しか入ってないのはなんでなんだろう?

  • 帯広「六花亭」の六花亭ポテトチップス、十勝マルセイバタ、縄目文様

    帯広「六花亭」の六花亭ポテトチップス、十勝マルセイバタ、縄目文様

    六花亭のお土産、その2。

    現状、通販お取り寄せの出来ない商品です。

    「六花亭」がポテトチップスまで販売していることに驚きましたよ。

    店頭に山と積まれておったので、私も車ならば、箱ごと買ってトランクに押し込んでいたでしょうけれど、お土産バッグに入るのはこれが目一杯でしたわ。

    持ち帰りはかさばりますけど、一袋でもインパクトある商品。

    件のデザインのみが施されたパッケージですからね。さりげなくお部屋にならべておけば「あら、ステキなクッションね」って勘違いされるかもしれませんな。中はメタボな油菓子でもね。

    製造は北海道のご当地チップス等を手掛けている「深川油脂工業」

    じゃがいも、米油、塩のみで作られた、ざく切りタイプのシンプルなポテトチップスでした。

    帯広空港の売店で、バターが売られておりました!

    まさにこの復刻包装にふさわしい商品。

    実際にマルセイバターサンドの製造にも使われているバターに塩を加えたものらしく、これは本店でも見かけなかった商品じゃん。

    他よりもリッチな飼料で育てているため、味が良いという十勝産生乳を100%使用。

    特に鮮度にこだわって作っている品なんだって。

    上品な風味とスッキリとした後味。

    こいつをでっかく切って、パンに乗せて食うとサイコーですわ!

    縄目文様は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に触発されたお菓子。

    特徴的な文様の焼き皮で、クリミ入りのごまあんを包んだ、和風月餅でした。

  • ただ「六花亭 帯広本店」へ詣でたいだけの旅でした

    ただ「六花亭 帯広本店」へ詣でたいだけの旅でした

    先だって、なんも無ぇ帯広旅行記を公開したところ、おめぇ、悪口書いてんじゃね~よ!というお叱りを受けました。

    っせーな。

    お前らには「六花亭」があるだろ! あな素晴らしき「六花亭」が!!

    今回の旅は六花亭の帯広本店に来るのが目的だったのよ。  

    実のところ、その魅力に目覚めたのはごくごく最近のことなのです。

    とかく下駄を履かされがちな北海道の物産を好まない私。

    「六花亭」の商品についても、もちろん多々いただく機会がありましたけど、配られる頃にはだいぶ劣化しているお土産しか口にしていなかったからな。

    単に包装紙がステキなお菓子屋さんとしてしか認識してなかったのよ。

    それが、コロナを期に始まった、通販おやつ屋さん等で、工場から直送される品をいただき

    「あれ? こんなにおいしかったのか?!」かと開眼。

    その後、調子に乗って諸々のお取り寄せ等する中で、定番以外の多彩な商品群や、そのどれもが高品質でおいしいことを知るに至ったのです。

    すげーぜ、「六花亭」は!

    「六花亭」のルーツは、1933年に「札幌千秋庵」店主の弟が立ち上げた帯広支店。

    ほどなく、甥にあたる立志の人、小田豊四郎が経営を引き継ぐ事になり、後に「帯広千秋庵」、そして「六花亭」へと発展させてきた経緯です。

    ちなみに今の店名は雪の結晶である”六花”から名付けられたんだそうな。

    現在は和洋共に幅広いお菓子を作っておりますが、帯広開基70周年記念式典用に作られた鍋型の最中が初の看板銘菓になったようで、従来は和菓子を主力に商っていたみたいね。

    その後、豊四郎の渡欧をきっかけに製造が始めた日本初のホワイトチョコレートが広く評判となり、社名変更を記念して発売したマルセイバターサンドでもって、その人気を不動とするに至りました。

    もっとも、当初から順風満帆ではなく、大変苦しい経営だったんだそうな。かろうじて融資を受けられることになった取引先からの助言に従い、借金返済でなく砂糖の確保に使ったことで、戦時統制下にシェアを拡大できた、米百俵的な逸話もあるようです。

    常に最高の素材を使うため、高コストであったこと。店主を兵隊にとられ、休業を余儀なくされた戦争。チョコレートの機械もだいぶん思い切って導入したけれど、見慣れぬホワイトチョコは全然売れなかったり、札幌本家との軋轢でなかなか販路が拡大できなかったりと、だいぶ苦労もしているんだな。

    現在、道内の菓子製造販売企業では、おそらく「ロイズ」に次ぐ規模となり、本家筋をひっくるめ、とっくに追い越してしまった「六花亭」です。

    もちろん、たくさん売り上げて成功した商売上手なのでありますが、それだけでなく帯広や北海道の地域文化をも背負う気概、美学、哲学をもった企業なのだと感じます。

    いわゆるメセナ活動は、ともすると社長の成金趣味で空回りしがちですが、「六花亭」の味にも通じる、凛として、誠実で、地に足をついた姿勢は、苦難を乗り越えてきた経営者の人柄故なのか、はたまた帯広の大地に根付く開拓精神の反映なのか。

    ES向上等の取り組みとともに地元の人々からもしっかり評価されているからこそ、今日の高いブランド力に繋がっているのではないかと思うのです。世の為、人の為とかいいつつ、神社前にエグい豪邸をぶっ建ててしまう某建設とは金の使い道が一味違うよね?!

    十勝の花々が描かれた印象的な包装紙も、地域の子供達のために立ち上げた児童詩誌「サイロ」の縁で生まれたものらしいし、本店併設の画廊やミニホールで行う文化活動の他、六花の森や中札内美術村の運営、旧三井金物店のような文化財の保護にも携わっている様子。

    リスペクトに値する企業なのですよ。

    本店は帯広の中心部、かつての「藤丸百貨店」の斜向いに立地します。

    デパートは潰れ、隣接するアーケードもほとんど骨組みしか残ってないような、だいぶ寂しい環境ですが、こちらのお店だけは、なんだか別世界のごとき活況でした。

    私のように横浜から飛行機で来るフリークは別としても、時に入庫待ちが出るほど次々とやってくる車のナンバーを見るに、北海道各地から、当店を目指すお客さんも少なくない様子なんだよね。

    帯広市街では希少な観光名所としても機能している「六花亭 帯広本店」です。

    大人シックな店内には、魅力的な商品がズラリ!

    すでにその多くが、通販で気軽にお取り寄せできる時代になっておりますが、道内での営業を重視する「六花亭」故、実店舗、限定店舗でしか販売されていない生菓子等もならんでおりますよ。

    まさに宝の山って感じで、興奮がおさまらねぇな!!

    2階にはゆったり清潔な喫茶室があり、ここでお茶するのも来店目的の一つになっているでしょう。

    もちろん、私も毎日通いましたので、この後の記事をお楽しみに!!

    その① その② その③ その④ その⑤ 

    お店とホテルの往復だけでも、はるばるの帯広旅の元が取れそうな気分よ。

    実はさ、この帯広本店には購入ポイントと引き換えにで利用できる「お得意さまラウンジ 極楽」というスペースが設置されているらしく、そこで茶をしばいてくるのが、真の目的だったのです。

    でも、汚ねぇオッサン1人だしさ、あまり鼻息荒いのもカッコ悪いなとグダグダしてたら、すでに2ヶ月先まで満席になっているってお返事が来て、涙をのんだ次第なのよ。正直、帯広だからと甘く見ておりました。

    実際、現地に来てみたら、お客さんメッチャいるし、ちょっと通えば数万分のポイントなんかすぐに貯まるので、極楽利用者も少なくないみたいです。

    くっそぉ、次は札幌本店を狙ってみるか!!

    六花亭の歌、初めて聞いたけど、名曲すぎるぜ。

    いつか咲く日が来るのだろうか、恰幅の良い彼よ。

    さすがにもう遅いわな。

  • 帯広「六花亭 帯広本店 喫茶室」のストロベリーパフェ、イチゴジュース

    帯広「六花亭 帯広本店 喫茶室」のストロベリーパフェ、イチゴジュース

    六花亭本店の喫茶室を利用しました!

    日中はとにかく人っ気の無い帯広中心市街でありますが、こちらのお店だけは明らかに混雑の度合いが違います。

    近隣だけでなく、道内各地からのお客さんが集まるようで、単なるお土産利用というよりは、お菓子屋さんそのものが観光の目的地となる例なのでしょう。

    売店だけでなく、二階に設置された喫茶室も、品の良いオジサマ、オバサマらで常に賑わっている様子じゃん。満席も珍しくはないようなのですが、階段下のウェイティングボードに名前を書いておくと、順番が来たらお姉さんが呼びに来てくれますよ。

    メニューはシチューやピザ等のお食事から、喫茶室限定のデザートまで各種安価に揃って、非常に魅力的なのです。 

    初回の注文を何にするか。

    王道っぽいイチゴパフェにしてみましたよ。皿盛りが六花亭式か。

    生のいちごにいちごソース、たっぷり盛り上げられた品良きクリームの中には、イチゴジャムも隠れておりました。売店でもオリジナルの ”いちご畑” を売ってるもんね。

    その他、添えられたマカロン、こってり濃厚なバニラアイス、いちごシャーベットも、全部ひっくるめて、おいしいな!

    素直な美味しさが当店らしさなかなと感じます。 

    イチゴかぶせで頼んだ自家製シロップのイチゴジュース。

    ”長年にわたりご好評いただいている、六花亭喫茶室の定番ドリンク” なんだってさ。

    ジャムを煮る際に出る蜜を飲みやすく伸ばしたような感じかな?

    しっかりスイートで、酸味と風味があり、これも良きお味でした。

  • 帯広「六花亭 帯広本店 喫茶室」の帯広の森、抹茶ラテ

    帯広「六花亭 帯広本店 喫茶室」の帯広の森、抹茶ラテ

    今回、二回目となる喫茶室の利用です。

    ステキな環境の喫茶室なんですよ。

    開放的な店内は、白を基調に萌黄色に塗られた柱が立つ、六花亭配色。

    モダンアートな椅子にはオリジナルのクッションがポンと置かれておりますね。

    広い窓からは、すっかり歯抜けてしまった帯広中心市街の風景が……

    潰れた藤丸百貨店んとこは、もう「六花亭」による食のデパート化くらいしか、インパクトある再生の路は見つからない気もするんだけどな。もっとも古い設備はお荷物でしかないか。

    今回は帯広本店限定メニューを攻めてみましたよ。

    できることなら、主要なメニューを一通り食べてみたいのです。

    でもさ、どれも魅力的で絞りきれねぇ! さらに季節折々の品もあるから、ちょこっと旅行で寄るくらいでは、上澄みをほんの少し舐めるのが関の山ですね。

    こちらに日々通える地元民が心底うらやましい。

    帯広の森は、いわゆるリコッタパンケーキです。

    注文後、焼き上がりに15〜20分かかるメニュー。

    はるばる単行でやってきた様子の隣の姉さんなんか、ビーフシチューのお食事を平らげた後、タイミングよく焼きあがるようなオーダーしてて、そのニンマリ顔を見逃さなかったよ! よくリサーチしてらっしゃるし、楽しんでる!

    パンケーキは、ほっわほわ〜~ 

    しっかり目にたてた生クリームとメイプルシロップでいただくのですが、口の中で溶けるような柔らかさで、上品なお味です。おいしいな。

    お味のメモとらなきゃと思いつつ、あっという間に食べきっちまったわよ。 

    抹茶ラテは、ほんのり甘みのついた温抹茶にミルク泡。

    なんで北海道らしからぬ抹茶味が本店限定品なのかと不思議に思ったのだけど、もしや、店内同様に配色が六花亭っぽいってことなのか?!

    おまけで、定休日の様子です。