西浅草にあるラーメン屋さん。
東京ラーメンの元祖と言われる「来来軒」の流れをくむ老舗なんだって。
暖簾が幾分それっぽさを演出しているものの、
シャッターの心棒は外れてないし、ちょっと雑っぽいよね。
有名店らしく、壁には芸人を中心とした沢山のサイン。
でも、どことなくスローで寂れた匂いが漂っている店内。
時間外れだったためか、他にお客もおらず、
バァさんが割り箸をテーブルに広げ、もっそり補充をしている最中だったわ。
厨房にも婆さんと、ライオン丸みたいな奥さんが見えて・・・対応もドライだし・・・
正直うまいもんが出てきそうな雰囲気はなかったのだよ。
こりゃ、ハズしてしまったかと、入店を悔やんだほど。
とりあえずさっと食べて、さっと出ようと思ったの!
出てきたのは笑っちゃうくらいラーメンぽい味のラーメン!
”懐かしい味”と表現される食い物って、
その人のノスタルジーを刺激するだけで、味的には正直イマイチな場合が多いのだけど、
このラーメンは違う!現役バリバリでおいしいと思ったんだわ。
むろん近頃のハイテクラーメンとは全く違う系統なんだけど、
これはこういう食べ物として、すでに完成されているような気がするの。
特に良いのは手揉みっぽいちぢれ麺の存在感!
頃合いに茹でられており、心地良い噛み返しがあって、
それほどお腹も空いてなかったはずなのに、スルスル胃に収まってきた。
甘~いシナチク、湯気でへなった海苔、噛みごたえのあるチャーシュー。
もう全部がいい感じ。
おいしかったわ~
やっぱ、浅草の食文化は底しれねぇな!
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