昨今ではあまり見かけませんが、ケチャップ味のスパゲティ・ナポリタンに対し、塩味のものをスパゲティ・イタリアンと称するお店がありましたよね。
一方、関西ではナポリタンのことを、イタリアンと称するのが一般的だったらしく、どうやら名古屋もその文化圏に入るようなのです。
さらに当店の工夫により、スパゲティを乗せた鉄板に溶き卵を流すスタイルが広く定着した結果、今日では、鉄板イタリアンとして、名古屋独特な食文化の一角を担うに至った経緯です。

実はこの日、近くのういろうやさんを目当てに歩いてきたデブだったのだけど、またも見事にお休みだったため、その無念を通りがかりのスパゲティで埋めることにしたのですよ。
いやー、キレイになっとるーーーー
なんでも旧店舗が区画整理の対象になったらしく、同じ車道商店街を少しだけ北に移動して再開したようなのです。こうして名古屋の下町もどんどん綺麗になっていくんだなぁ。
以前の昭和朽ちかけた環境とはうってかわり、新店はオサレなカフェのよう。
ランチのみの短い営業となり、若い観光カップルにもとっつきやすいような雰囲気になっておりました。

オジサン心がときめく鮮やか配色よね。
こちらのスパゲティで面白いのは具材。
玉ねぎの他、もやしや豚バラが入るのは、ナポリタンでは珍しいと思います。メニューには他に焼きそばや焼きうどんもあるのですが、この鉄板の発想はどっから来たのかとか、必ずしも洋食方面からのアプローチではない痕跡も見えますね。
ケチャップソースについてはだいぶ酸っぱくて、玉子で丸めるとちょうどよいバランスになっています。玉子はおまけというより、もはや必然的な存在なのかもしれません。
ハンバーグの存在も忘れてはなりません。
この値段のトッピングなら冷食のやっつけでもおかしくはないのですが、こちらのものは立派。ほんのり独特な風味と、手作りっぽさが魅力。やはりデミというには酸っぱいソースがかかるため、玉子の存在が助かります。
帰りにフレンチパピロを1個くれたのも名古屋喫茶っぽいな。
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