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名古屋・伏見の「むらさきや」で栗粉 

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桑名町通にある昭和3年創業の和菓子店。

やはり高島屋バイヤーさんの発信で教えてもらったお店です。

オフィス街のど真ん中にビルを構えておりますが、店頭はごくごく控えたそれっぽき佇まい。

お買い物の奥様たちが繁く立ち寄るお店というよりは、社用や茶道の御用達が主たる感の敷居高き雰囲気でしたね。

お菓子は夏の水ようかんが特に有名みたい。むやみに手を広げず、上等な生菓子と、ずっしりな羊羹に注力する、かっこよきお店でもあります。

その他、中干菓子という品にも興味をひかれたのですが、店の姐の無言の圧に負け、詳しく調査できなかったのが悔やまれます。いわゆる半生菓子になるのかな? ご当地には ”中菓子” という、こちらでは聞き慣れないジャンルが存在しそうなのです。

イートインも可能。お店の奥の奥に、ちょっとした茶房空間が設置されておりました。

店頭にて好みのお菓子を選ぶと、先段の姐が奥までついて来て、シャカシャカと茶も点ててくれる流れです。

秋らしく栗粉をいただきました。

この時期、中京の民は狂ったかのように栗菓子を買い求めるようで、岐阜あたりからの出稼ぎ菓子店が荒稼ぎしている風景をまま目にしますよね。

姿は綺麗。

芯にはこし餡が入っており、しっかり甘いけど、素朴な栗の風味は邪魔しない、ほど良き塩梅です。栗もしっかり裏ごしされて、口に触らぬ粒子感。おいしいわ。

この日はまだ時間が早く、他にお客もいなかったし、奥にそのまま放っておかれるので、ゆっくりすることができました。お茶もたっぷり点ててくれましたが、茶碗の正面は向けないよって部分は、やや塩っぽくも感じますかね。気のせいかな。

デパートでは松坂屋様や名古屋駅の高島屋にも生菓子等の詰め合わせ箱が入荷しておりましたよ。

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