北海道帯広のお菓子屋さんといえば、コロナ下の通販でもって、私的スイーツランキングをブチ抜きで駆け上がっていった「六花亭」
長らく、道内重視でやってきた経営戦略の転換期にもなるのかなと、今後のさらなる躍進を楽しみにしておるところです。
その一方で、同郷の「柳月」もまた、面白げな近代化リニューアルを果たし、今まさに攻めているような気勢を感じておりましたよ!
次回のお取り寄せ品にしようかなと考えていたところ、ちょうど横浜そごうに売ってるのを見つけたので、これ幸いです。
「柳月」といえば、白樺の薪を模したバウムクーヘン、三方六でおなじみですが、次代の主力として推しているお菓子が、あんバタサンです。
サイトを見ると昭和20年代がどうこうという記載もありましたが、これってば、旧来から販売されていた商品なのかな? なんかもっとずっと新しいもののような気もするんだよな。
先ごろ、ご当地を舞台にしたNHK朝ドラにも登場して、人気が爆発。しばらくは、なかなか手に入らない状況が続いたんだそうで、とりあえず、諸々のプロモーションは大成功なのであります。
あんバタサンはその名の通り、あんこバタークリームのクッキーサンド。
クッキー部分はわりとしっとりして、むしろケーキの親戚のようなホロリ感。クリームのバター風味も良く、なるほど、十勝製菓界の地力を感じるお菓子だと思います。
マルセイに対し、微妙にずらしていく調整なんだろうね。もっとも、あんこについては、ちんまり小倉粒を感じる以上の存在感は薄く、レーズンの方が良き役割を果たしているなとは思います。まぁ二番手かな。
おまけで、三方六の春がさね さわやか苺&ミルクリッチ。こちらが二層のいちごみるく仕立てになっておりました。ついてるプラナイフが木を切る大鋸型なのが、また遊び心よね。
そうこうしてるうちに、高島屋に北海道展がやってきて、気になっていたバスクチーズケーキも売られてたので試してみることにしました。
パッケージデザイン等の新規路線は楽しく、良いと思います。
大きさは11cmくらいで比較的小ぶりですが、濃厚なので6切ぐらいで分けても十分よ。
バスクチーズケーキというと、なんといっても表面の焦げが特徴的なのですが、これはそれほどでもない焼き上がり。やはり客層を広く見ると、クレームは不可避だからという判断なのかしらね。
その代わり、ほろ苦さや香ばしさについては底部分に、焦がしカラメルソースをちょいと垂らして補っています。
外殻部についてはベイクドとレアチーズの中間くらいのネットリ感。中心はほぼクリーム状でトロンと溶けるのも魅力的だね。
お味に関しては素直においしいですよ。甘みもコクも適度なバランスで、大人すぎず、また子供すぎず、万人に好かれそうな食べやすさがあります。
ちなみに店頭販売については冷凍状態のものを売っていたようで、買って帰って夕飯後に切った時も、若干のフリーズ感が残っていました。あんまり冷たいものよか、ある程度、室温に戻してからの方がトロける感じになります。
どの商品も買って失敗したなとは思わん手堅き仕上がりです。
いつか、十勝に遊びに行きたいなぁ~
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