白樺を模したバームクーヘン”三方六” で有名な「柳月」もまた、帯広発祥。
本来ならば、地域の顔となる大店ですよ。
広小路商店街のすぐ脇に、立派な本店ビルが建っていたので、流石だなと感心しつつ近づいてみたら、半分は賃貸物件?になっているのか。
いかんせん、地域の芸術文化までも背負い立つ気概を見せる某店と比べると、より現実的な経営というか、浮つかないというか、やや、しみったれた感も漂います。
もっとも、現在の本社機能は音更町にぶっ建てた、神殿調の工場「柳月スイートピア・ガーデン」の方に移っているようなので、こっちはもう倉庫代わりなのかもしれませんね。
一階には立派な小売コーナー。
なるほど、こちらでも、いろいろな商品を作ってるみたいです。
我々がよく目にするような定番だけでなく、どこぞの全国銘菓を思わせる品や、今風ポップな試み、和洋生菓子に至るまで多彩な品がおそらくフルに近いラインナップで拝めるのが。本店らしさでしょう。
ただ、集客は某店に比べると、だいぶボチボチな印象でしたね。
もっとも、道内だけでなく全国各地のお土産屋さんにガンガン出荷しているので、本店小売は記念碑的に残しているだけなのかもしれないけど。
せっかく帯広まで来たので、現地でしか味わえない生菓子をいただきました。
一応、セルフ式のコーヒーと共にイートインできるようなのです。しかし、コロナのせいか、全く力が入っていないようで、送り状を書くような小テーブルがほんの数席分くらいだったから、今回はテイクアウトしてきました。
ショートケーキは、閉店間際の購入だったので、スポンジはやや乾き、フレッシュ感には欠ける状態。ただ、お味はシンプルで悪くないと思います。
「六花亭」と同じく3段構造ですが、下段にはクリームのみがうっすら塗られ、あんまり活かされてないような気もします。クリームには脂肪分とほんのり塩味を感じるかな。
右手の、とかち大納言は、十勝限定販売品となる円筒型のきんつばです。
甘みは控えめ。極薄の衣は剥がれやすいし、お味的にも小倉入り羊羹だけを食うのと、あんまり変わらないのが惜しいかな。これはいまいち。
やや小ぶりなシュークリームは、皮も香ばしく、気さくなクリームもおいしいわ。
その他、ケーキはどれも低価格でがんばっており、とっつきやすく身近な存在です。
お姉さんの対応も丁寧で優しかったのよ。
コメント一覧
初めまして、柳月のケーキ、美味しいですよね!自分は札樽住みですが、市内にも柳月のお店があるので時々買います。季節販売のひなまつりケーキとか三方六というバームクーヘンみたいなものも好きですね。
後、一部店舗にしかありませんが、ソフトクリームも美味しいですよ。
>道産子さん
ソフトクリーム、良いですねぇ。