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京都・千本今出川の「茶寮 センタマ」で雪餅

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千本通りにあるお店。

お隣りにある「千本玉壽軒」が開いた甘味処を覗いてみました。

まだまだ、お客さんは少ないようで、オープンの札を下げつつ、扉は施錠されているというユルい営業状況でありました。

もとは歯医者さんだった建物を改装して使ってるみたい。客席は階段を上がった二階にあり、特段古い風情はなく、むしろモダンでこじんまりとした住宅環境です。

作りたてのお菓子とお茶をメインに、ぜんざいや葛湯、わらび餅などの甘味も提供。

生菓子に関しては、お店直営にしては、だいぶいい値段をとるんだなと思っていたらさ。なんと、階下から職人さんが一式携えてきて、カウンターの目の前で、一つづつ仕立ててくれるという趣向だったのよ。

しかも、私の時は、計ったかのように若いお姉さんの職人さんで!! 朝ドラじゃん!! 私が何らかの御曹司ならば恋が生まれてる場面ですよ。

注文はもちろん雪餅です。

京都に観光に来て、いろんなお菓子屋さんでお土産を買うのが楽しみなわけですが、いわゆる上生菓子については、なかなかとっつきづらいものなのよ。ホテルの安い茶とつまんでも、風情もへったくれもないからな。やはりこの地で生活をすることでしか、味わえない文化もあるのだと思います。

こと、雪餅のような繊細なお菓子については、極力輸送を避けたいわけで、こうしてお店で作りたてをいただく形が、本来最上なのかとも思います。

いわゆるきんとんに類するお菓子。真っ白できれいな餡は、お豆ではなく、薯蕷饅頭等にもつかう、つくね芋をベースにつくられた冬の味わいです。また、私は黄身餡にしたのですが、紅餡など芯のあんこも好みのものを選べるんだって。

姉職人の細やか技により、綺麗に仕上がりましたる雪餅。馬の毛の漉し器で雪のように落とされたものを、芯となるあんこ玉にすっすっと乗せていく様が、つくづく見事でした。

ほんわりと空気を含んだ出来たては、口内ではらりと溶けて、これは今までで一番おいしかったのです。

まさに実演提供ならではの価値あるお品だと思います。

好みの茶碗で供される辻利のお抹茶も、やはり職人さんが目の前で点ててくれますよ。

お値段も含め、なるほど鶴屋吉信式を参考にしているのかもね。

一度体験すると、その価値も相応とは思えます。ただ、観光客の集まる北野天満宮や上七軒からは餅菓子やらの激戦区を越えて、少々歩きますし、ブランド強度的にも、わざわざこちらまでとっつくお客さんがどのくらいいるのかは不明。

飲食スペース的にも意識を高めづらくはあり、この先どう落ち着くのかなとは思います。

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