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京都・黄檗の「白雲庵」で花

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萬福寺の門前にあるお料理屋さん。

前から普茶料理とやらを食べてみたいと思っていたんだ。

いわゆるお精進の一派なんだけど、
黄檗宗の開祖である隠元禅師がもたらした、
中国式の特徴を色濃く残したものなんだとか。

予約すればお寺でも食べさせてくれるらしいのだけど、
元塔頭で営業しているこのお店も有名だよね。

建物もお庭も立派で、落ち着いた雰囲気。
思ったよりもキャパがあって、団体さんなんかも受け入れているみたいよ。

営業は昼間のみ。
フリでも対応してくれるとこが、
事前に旅程をガッツリ固めない私にはすごくありがたいな。

きっと献立がある程度決まっているからこそなんだろうね。

まずは抹茶の落雁と冷茶で一服。

今回も、実は門前で電話したんだけど、
快く対応してくれ、広い個室をとってくれましたよ。

メニューは2種類。
価格差も小さいから迷ったんだけど、
結局、品数の少ない方にしたんだわ。

お料理は独特の名前がついた二汁六菜。

澄汁(スメ)は蘭茶。

春蘭の塩漬けをお茶にしたもので、
手始めにこれを干すところから始まる以外は、
何をどう食べても自由なんだそうだ。

蔴腐(マフ)はむっちりプリンな胡麻豆腐。

雲片(ウンペン)はちょっと中華っぽいよね。

元々は余り野菜で作っていたらしいんだけど、
根菜や木ノ実やら13種類だかの具が入っているんだとか。

ごま油で炒めて、葛でとろみをつけて、お味は薄口。
風味や食感を楽しむ感じ。

冷拌(ロンパン)は、
ずいきとこんにゃくの梅酢漬けに湯葉の精進煮の2品。

そろそろ般若湯が・・・

笋羹(シュンカン)は煮物の盛り合わせ。

これがすごい!

旬の食材を炊いときましたっつー単純な話じゃねーのよ。

素朴に見えるけど、一つ一つしっかりと調理されていて、
口に含むと多彩な表情を見せてくれる楽しいお料理。

飽きないな~

油糍(ユジ)は天ぷら盛り。
全て下味がついてて、手が込んだ面白いものなんだ。

梅干しとか、枝豆餃子とか、
もちろん、れんこんやいんげん豆も忘れてはいけませんな!

おいしい。
でも、もうお腹いっぱいだ!!

素汁(ソジュウ)はじゅんさいなどが入った椀。

精進なので、昆布、しいたけ、黒豆なんかでとったダシだと思うのですが、
実に豊かで、身体に染みてくるお味です。

行堂(ヒンタン)は手付桶に入った季節のご飯。
お茶の若葉の混ぜご飯でした。

本来なら香の物である醃菜(エンサイ)とともにバカバカ食べたいとこでありますが、
もはや、デブのお腹に余裕なし。

精進で満たされてしまっていいのでしょうか!!?

デザートはランブータン入りの紫蘇ゼリー。
洒落ていますよね。

どのお料理もお味や旨みがしっかりしていて、
精進料理に対するパスパスで味気ないような先入観は杞憂です。

もちろん、肉や魚を使わないお約束は同じですが、
食べることを修行とするような堅苦しさやストイックさは感じません。

むしろ、もてなしのお料理なのかな?
全力で美味しくしようと工夫していて、
すごく楽しいお料理になっていますよ。

お土産も手頃値です。

お料理自体もおいしく、比較的取っ付き易いですし、
独特の文化を体験できる点においても観光向きだと思います。

萬福寺ともども穴場の良スポットとして、ぜひご記憶下さい。

私もまた訪れたいです!

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