京都は学生の街でもありますよね。
市内だけを数えても、実に30近い大学が設置されているらしいのです。
己が低能については今更取り返しはつきませんが、単純なあこがれだけで語ると、総長が謎の光線を放つという東の最高学府よか、クールな京都大学で学びたい気持ちが強いよね。かっこいいよね。そんで、怪しげな生物学を形而上でこじらせて、人型汎用決戦兵器を生み出すのです。
そんな京大のお向かいで、学生たちのヤバみを育むこのお店。
学生の街としての京都、そして若者たちの旺盛な食欲を支えるフードシーンについては、独特の面白さがあると思うのよ。しかし、雅な観光イメージの御簾に遮られ、あんまり露出はしませんな。
実のところ、京都の学生食堂を巡ってみたい企画はずっと温めていたのですが、あまりに時間が経ちすぎて、お目当の多くがすでに閉店しちゃったんだよ。もはや、その味わいは、この地で実際に学んだ人々の思い出の中にしか見出すことができない状況なのです。
もちろん、一方では、新しいお店もできているのだけど、千年の都といえど、常ならず流転していくのだなって、しみじみ思いました。いつまでもあると思うな親と食堂。ちなみに金は常に無いわ!
さておき、こちらの定番店は、いくつかの支店展開もしており、近年はカツサンドの専門店なんかも試みつつ、まだまだ頑張ってくれそうです。
安価にいただける揚物定食をメインに、丼やカレー、一人鍋定食なんかも面白き、気さくな洋食堂。
ただ、コロナ禍の最中、学校もお休みになっているのかな。平時ならばワイワイ賑わっているであろう店内は閑散として、ほぼ貸し切りとなる状況でした。なんとか踏ん張ってほしいところ!
名物メニューのチキンカツをいただきますよ!
うわぁお。大皿に溢れんばかりでやってきましたわ。
チキンカツは胸肉を叩いて伸ばしたのが二枚。お肉自体は比較的ヘルシーな食べ口ですが、そんなことをものともしないしっかり衣をまとって、お釣りが来るほどのカロリーを提供してくれます。
今回は3種のソースを合掛けした豪華版ですよ。お店標準のアメリカンソースは、玉ねぎのみじん切りの入ったケチャッピーなトマト汁。この揚げ物平へダメ押しのメルトチーズ投下は、国民に必要とされているのか考えつつ、ポン酢掛けのおろしカツをおひたし代わりにいただくのです。
かつは揚げたてアツアツ。でも、ソースの過剰な水分でもって、すぐにベシャベシャに。安い飯、安い汁。決して上等なものではないのよ。
でも、嫌な感じはしないのよ。勢いやあらっぽさ、リビドーを持て余す感じ、まさに若さ。そのすべてをひっくるめて、後に振り返ると懐かしき青春のハイライトになるんだろうな。
ちなみにこれがお店の最高級ラインのお料理です。シングルソースのカツ定食なんかアホほど安いし、確実におなかいっぱいになるし。ほんと、京都の食は上から下まで、分厚く充実しているなと感じます。
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